米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

12/11 米国株は上昇、「買いたい症候群」が吹き上がる!!

米消費者物価指数、前年比6.8%上昇

 11月の米消費者物価指数(CPI)は前年同月比で1982年以来の大きな伸び(前年同月比6.8%上昇、39年ぶりの高い伸び率)を示しています。前月と同様に大半の分野で上昇が見られ、前月比ベースでガソリンや住居費、食品、自動車などの上昇が目立ちます。
 急速かつ持続的なインフレが消費者の実質所得に影響を及ぼしており、米金融当局に引き締めを求める圧力が強まりつつある状況が浮き彫りになっています。予定どおり、利上げが粛々と実行されることでしょう。


12/11 NY市場動向

S&P500種、過去最高値を更新

 出遅れ感があったディフェンシブ株も買い進まれ、ダウ工業株30種平均は反発し、前日比216ドル30セント(0.6%)高の3万5970.99ドルで終えています。S&P500種株価指数も反発、前日比44.57ポイント(1.0%)高の4712.02まで買い進まれ、11月18日以来となる過去最高値を更新して終了しました。ナスダック総合株価指数も反発、前日比113.231ポイント(0.7%)高の1万5630.601で終えています。


年末高に向かって、株買いが再熱する

 発表されたCPIは市場予測と差異がなく、米株の変動性指数(VIX)は前日比1割強低い18.69と11月下旬以来の水準に低下するなど、投資家の株買いが再熱した模様です。特に、終盤間際に株買いが集中、3大株価指数は大きく上昇して「週末の金曜日」を飾りました。これで年末の株高へ地ならしを終え、米国株は次週からいよいよ「前人未到の領域」へ歩み出します。


12/11 米国株は上昇、「買いたい症候群」が吹き上がる!!

Myポートフォリオ時価等

 株式評価総額は960,012.17ドル(円貨換算108,855,779円)、手許資金と合わせ978,867.13ドル(円貨換算額110,993,744円)でした。株式評価損益額は前週末から22,348.70ドル増、前月末から22,962.96ドル増、年始からみると146,354.75ドル増の172,818.32ドル(円貨換算額19,595,869円)でした。
 ポートフォリオ内のETF構成比率は77.84%、為替相場(円/ドル)は113.39円/ドルでした。115円台への到達は長い道のりのように感じてきました。


12/11 Myポートフォリオ時価等

本日の取り引き状況

 取引状況は、ボーダーフォン株とベライゾン株を少々買い増しした程度です。「クレディ スイス グループ ADR株」50株を新規購入しています。金曜日ということもあり、ETF売却は一服しています。次週以降、更に上昇した世界を待ちながら週末を楽しみます。

12/11 本日の取り引き状況

【番外編】日本株の購入

 引き続き、評価損益額で最も益の少ない銘柄とマイナスで推移している銘柄の買い増しを進めました。昨日も申し上げたとおり、平均株価をベースにした日本株は、今や割安の部類に入ると判断しています。
 医薬品銘柄は「線香花火」が燃え尽きたようで沈黙しましたし、通信銘柄は世界の潮流に合わせて底辺を這うが如き状況です。半導体=万能は認めますが、皆が同じ方向へ「右に倣え」すると面白くも何もない世界が現われ、ババ抜きゲームの如くなります。

今や、値上げを敢行すべき時期

 日本企業が取り組むべきは、販売商品の値上げです。内包重量を減らすとか品質を落として価格を維持するのではなく、価格を堂々と値上げしなくてはダメです。自社だけが価格を維持することは、回り回ってその企業にツケが回って来るのです。
 特に、業界首位の企業はシュアを少々落としても先頭を切って進んでほしいです。その点、自動車産業は販売価格の引き上げが上手です。売上高が伸びなければ、株価は上昇しません。日本株と欧米株のここ10年の差は、正にここにあります。


12/11 【番外編】日本株の購入

Myポートフォリオ構成比率分析グラフ

 ニワトリが先か卵が先かの如く、「買うから上がる、上がるから買う」が痛いほど繰り返され、我先にとハイテク銘柄を「買いあさり」、ところ替われば「売り飛ばす」チキンレースが抜きつ抜かれつ続きます。
 平均株価が下がれば「押し目買いの好機」と称し、平均株価が上がれば「最初の一歩に過ぎない論評」が幅を利かして、真水の投資資金を市場に引っ張り込みながら、米国株式市場は膨張を続けています。これが永続する限り株高は演出されて、『馬の鼻先にニンジン』の如く緩和政策で膨れ上がったドル紙幣を飲み込むことでしょう。
 これを前提にして、今回発表された11月米消費者物価指数(CPI)「前年同月比6.8%上昇、39年ぶりの高い伸び率」を敷衍すると、市中に出回る溢れかえった紙幣量は【完全なバブルの温床】であると断言できます。


12/11 Myポートフォリオ構成比率分析グラフ

12/11 Myポートフォリオ構成比率分析グラフ-2

12/11 個別銘柄セクター別構成比率グラフ

編集後記

 今週は、年末の株高へ向かっての助走週間と考えていましたが、まさにホップの段階で終了しました。翌年1月の株価動向までは何とも予測し難いですが、今年は12月23日(木)に株高ピークをつける予感がプンプンしています(12/24は休場)。
 ああでもない、こうでもないと予測しながら、休日の「朝風呂+湯上りビール」は格別に美味しく、生きるを実感できる瞬間です。では、週末を楽しくお過ごしください。

気になる時事記事

米政権が国外の石炭や石油、ガスプロジェクトへの連邦支援を停止


米司法省、ヘッジファンドの空売りに対する刑事捜査開始-関係者


モデルナ株が急落、季節性インフルワクチンの治験結果が期待外れ


来年の米S&P500種、ウォール街ストラテジスト見通しに大きな開き