米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

7/1 「ETF構成比率100%達成」を執り進めるに際して...

 米国市場の3大株指数(ダウ平均、ナスダック指数、S&P500種)は過去最高の高値圏にまで上昇しています。ETF価格も同様に、過去の価格を知っている者にとっては、ナカナカ手を出し難い範囲まで上り詰めています。

株式売却は難しい...

 株式を高値圏で売るということは普通の人にとって難しい行為です。何故なら「もっと株価が上がるかもしれない」「売ったらもったいない」気持ちが、売却ボタンのクリックを阻止するからです。更に利益が膨れ上がるかもしれないのに売り飛ばす人は少ない。
 売却後に売却した銘柄の株価が値上がっていたら、精神的にも落ち込んでしまいます。よって、株価が上昇している時は、何もしない「様子見」が続くことになります。しかし、常々、株を保有している人は株価が暴落する前に自分だけでも賢く売り抜けたいと考えています。

天井では売れないが、高値では売れる

 「天井では売れないが、高値では売れる」の反対語は「底値では買えないが、安値では買える」です。株式市場では、売った後でも株価が上昇、買った後でも株価が下降するのは日常茶飯事です。
 何故なら、天井なり底値は、ずっと後から「そうだった」と分かるものだからです。これを事前に察知して対応するのは不可能。であれば、その不可能さを悟って、判断を下すしか手がありません。

株式保有時に最も辛いと思うこと

 株式保有者にとって株価上昇は楽しいものです。反面、辛い時は、株価下落時に証券会社のWEBページに表示される「評価損益額」ではないでしょうか。依頼していないのに、見やすく太字で表されていたりします。これ、非表示にできないんですね。
 証券会社は売買手数料が目当なので、売り買いさせるには株式保有者に精神的ショックを与えて追い込むのが一番である事を知っているからです。


 私が最も辛いと思うことは、平均株価が上昇しているにもかかわらず、自分が保有している銘柄の株価だけが下落している時です。じゃ、平均株価が下落した時、保有銘柄の株価が上がるのかといえば、さもありなん輪をかけて激しく下がったりします。株式市場に好況や不況が訪れ、日々の動向でもランダムウォークを繰り返すのは承知していますが、これだけはいただけません。

ETFで市場平均を購入する

 翻って、これを避ける方策があるのかといえば、市場平均株価を丸ごと買い込んでしまうことで対応できます。「インデックス買い」「市場連動型投信買い」とも呼ばれるもので、米国市場では数多くのETFが用意されています。
 何かと便利なETFですが、このETFを保有した以上、市場平均値を上回る成績を残すことができなくなります。何処まで行っても「平均以下」です。毎期0.1%~0.5%程の経費が保有総額に掛かるので、経費倒れになる危険性もありますが、資産運用の攻め道具ではなく、守る道具と考えると分かり易いです。

株式市場でガードをかためる

 幸いなことに、歳を経るにつれて保有資産が増加して来た時は、戦術の変更も必要です。リスク市場で可能な限り『ガード(脇)をかためる』ことは、冬空に放り出されないためにも是非とも身につけたい防御服となります。
 一足飛びにETF構成比率100%への道は厳しいですが、行きつく先を松明で照らし続けることを、そろそろ実行し始めたいと考えています。