米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

6/14 米市場は4日続落、S&P500種は弱気相場入り・・・

 米国株式市場だけではなく、週明けの世界株式市場では『下がります』『売ります』アナウンスが至る所に現われては消え、日本市場で幕を開き、米国市場で幕を閉じました。

 この【悪の連鎖】は、米国市場で株価の切り返しが現われないと、止まることはなく延々と続きます。お浚いですが「株式が下がる、株式が売られる理由」は、① インフレ亢進による経済停滞の懸念、② インフレ抑制のための金利引き上げ、それに伴う経済成長の鈍化です。そして、リセッションへの「ヘッジ」を組み立てている投資ヘッジ・ファンドの対応も下げに輪をかけているようです。

米国は、リセッションへ?

 米国経済への見方については、依然、両論があります。まず、リセッション回避は難しいとの論を張る陣営です。

  1. タカ派FRBが強気相場にとどめ刺す、経験不足の株投資家に痛い教訓 - Bloomberg
  2. 米国、リセッション回避は「容易でない」-シティのフレーザーCEO - Bloomberg

 次は、懸念は行き過ぎであり、米国はリセッション回避に向かうであろう論です。

  1. 米国はリセッション回避へ、JPモルガンのコラノビッチ氏が予想 - Bloomberg

株式市場の一法則

【上げるためには、一旦下げねばならない。下げるためには、一旦上げねばならない。】

 株式相場は、上の言葉で全てを包み込めるので、株価の上げ下げを必要以上に気に留めないことです。市場から退場にならない程度に、生きながらえることが何より大切です。肩の力を抜いて、気楽に気楽に・・・。

株式市場が下がると、決まって「仮想通貨」が売られる...

 『益出し』という言葉があるように、株式市場で損失が生じたものを他の商品取引でカバーする為もあったのでしょうか、仮想通貨が大きく売られました。更に悪いことに、仮想通貨の一部で出金停止の措置がなされたことで、業界に動揺が走った模様です。

所詮、掘っ立て小屋の取り引きに過ぎない?

 仮想空間に掘っ立て小屋をおっ建てて、仮想通貨の取り引きを行っているようなものですから、『消えてしまったらお終い』であることは、玄人なら皆分かっています。
 このような市場が暗いナーバスな時に、出金できないトラブルが発生すると、事の真実は別にして『騙されている?』疑心暗鬼が増幅され易いのです。更に、安心の大手業者であったら尚更です。

仮想通貨の時価総額1兆ドル割れ 一部出金停止で動揺

 暗号資産(仮想通貨)の相場が急落している。世界の仮想通貨の時価総額は13日(米東部時間)、一時1兆ドル(約134兆円)を割り込んだ。代表的なビットコインの価格は前日比で15%ほど下落し、一時2万2600ドル台と1年半ぶりの安値をつけた。交換業大手のバイナンスが一時、預かり資金の出金を停止したことなどが売りを招いた。難局を乗り切るためリストラ(人員削減)も広がる。

 情報サイトのコインマーケットキャップによると、世界全体の仮想通貨の時価総額は13日に一時1兆ドルを割り込み、9000億ドル台をつけた。21年1月以来の水準だ。21年11月につけたピーク(2兆9700億ドル)から約7割減少した。

 同日には米大手融資サービスのセルシウス・ネットワークが出金や口座間の資金移動などの一時停止を発表した。「極端な市場環境」を理由としており、「流動性を安定させることが最終的な目標だ」と述べた。再開のメドは立っていない。セルシウスに続き、最大手とされるバイナンスでも出金を停止したことで「仮想通貨市場の信頼性に大きな打撃を与えた」(米オアンダのエドワード・モヤ氏)。

 リーマン危機の前触れとなった2007年のパリバ・ショックでは、傘下のファンドが解約を凍結すると発表し、市場の不安が増幅した経緯がある。仮想通貨市場でも過去の金融危機の連想が働いた可能性がある。(日経新聞 2022年6月14日 5:49)

6月14日のトピックス

 ダウ工業株30種平均は4日続落し、前週末比876ドル05セント(2.8%)安の3万0516ドル74セントと、残念ながら年初来安値を更新しました。米証券取引所の売買高は、150億株を超え、年初来の平均を30億株上回る、強烈な売りに見舞われています。
 3万ドルの大台割れまで500ドル程に迫って来ているので、一旦3万ドルを切らない事には収まりがつかないでしょう。しかし、3万ドルを切っちゃうと、一気に1000ドル近く下へ持って行かれるので、ザックリ2万8千ドル台が当面の底値付近かも知れませんね。あと2千ドル程下がる可能性が高いと見ています。あくまで、当面ですが....。


S&P500種は「弱気相場」入りですが、それが何か?

 ナスダック総合株価指数も4日続落して、前週末比530.799ポイント(4.7%)安の1万0809.225で終了しました。S&P500種株価指数の終値は151.23ポイント安の3749.63。いずれも年初来安値を更新しました。
 S&P500種は1月3日の過去最高値(4796.56)から22%下落し、直近高値から下落率が20%を超えた場合に当てはまる「弱気相場」入りした模様です。
 これ、単なる心理的な節目です。米国株式市場では、過去に一旦タッチした頂はいとも簡単にクリアする傾向が、回を重ねるごとに強くなって来ています。さほど心配することはありません。

Myポートフォリオ

 【笑わっしょんな!】 大事な虎の子の資産が溶けていますが、ここで怯むような私ではありません。何処からともなく資金を都合して「もちろん、参戦」です。既存の銘柄に関しては、少々追加購入しても「平均購入価格」を引き下げることが出来難いので、私の「お気に入りで、買い難かった銘柄」にターゲットを絞って新規買いを進めました。

  • アップル株 1株
  • マイクロソフト株 1株
  • バークシャー株 1株
  • DOLE ドール株(農業系) 33株
  • AGRO アデコアグロ株(農業系) 17株
  • INTC インテル株(半導体) 54株

 カナダの生保株と銀行ETFのXLFを売却して、損保のALLY、RVのCWH、ブラジル通信会社VIVの買い増しを続けています。

御三家と五摂家

 1株ずづですが、御三家(アップル株、マイクロソフト株、バークシャー株)を、終了間際にしっかり確保しました。次の暴落時には、五摂家(アップル株、マイクロソフト株、バークシャー株、アマゾン株、アルファベット株)にチャレンジしてみたいものです。但し、これら銘柄は無配当、もしくは配当率が低いので、ポートフォリオの主旨には合わないのです。よって、それぞれ数株単位の保有に留めます。

アルファベット株の分割

 アルファベットは1株を20株に分ける額面分割に踏み切ると明らかにしました。7月1日基準で、アルファベットの株式1株を保有している株主は、同月15日の取り引き終了後、19株を追加で受け取ることになります。分割後の目安は、アマゾン株共に100ドル/株未満でしょうか?


編集後記

 先日も申し上げたように、米国はイケイケドンドン調で金利引き上げを推し進める覚悟です。その結果、一時的には株式が売られて、債券が買われます。借り入れが多い企業や個人は右往左往して、取り急ぎ仕掛けているポジションを解消するのに必死です。
 今回、金利を引き上げても従前どおり物価水準に落ち着く目算が低いので、正に「いたちごっこ」の繰り返しとなりそうです。まぁ、我々個人はそろそろと進みましょう。

 最後に、新しい視点からウクライナ戦争を捉えた「コラム」をご紹介して終わります。なお、巷でよく聞こえてくるのが、経済制裁を基とした『ドル覇権の終焉』ですが、さてさてどうなることでしょう。

6/14 米市場は4日続落、S&P500種は弱気相場入り・・・-6