米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

8/02 フィリップモーリス配当金とJEPI分配金について...

 一般的に、米国株を取り扱う日本の証券会社は、米国企業から配当金や分配金の支払いを受けると、契約者(個人投資家)の証券口座へ直ちにこれらを入金するとは限りません。入金反映まで最大1カ月を要した「PM株」、ほぼ同日払いであった「ETFのJEPI」を取り上げました。何故、このような差異が発生するのか不明。証券会社で差が生じるのか否か、こちらも分かりません^^。

Philip Morris International Inc.(PM)の配当金支払い状況

 例えば、Philip Morris International Inc.(PM)の配当金支払い状況をチェックすると、直近では 2022/06/30 に1株当たり1.25ドルを投資家へ支払っています(2022年第2四半期)。このPM社配当金がSBI証券の私の証券口座へ入金されたのは、1カ月遅れの8月1日付(日本時間)でした。なお、私はPM株をSBI証券会社以外で保有していないので、他社動向は不明です。
 同社は年4回の配当支払いを続けていますので、1.25×4回=5.00ドル(年間、税込)の計算が成り立ちます。本日の株価終値が98.49ドルなので、利回り5.08%(年間、税込)となります。タバコ専業の個別銘柄で、高配当株に属します。

JPモルガン エクイティ プレミアム ETF(JEPI)の分配金支払い状況

 次に、JPモルガン エクイティ プレミアム ETF(JEPI)の分配金支払い状況をチェックすると、直近では 2022/07/07 に1株当たり0.62102ドルを投資家へ支払っています。このJEPI分配金が私のSBI証券口座へ入金されたのは、ほぼ同日の7月8日付(日本時間)でした。このETFは、毎月締めの毎月払い(年12回)を続けています。

12カ月の動向...

 最新の分配状況として、次のスケジュールが公表されています。8月1日付「権利落ち日」、8月4日付「支払い日」です。分配金は1株当たり0.49547ドルです。前月と同様に素早い対応を証券会社が見せてくれるならば、8月5日(金)付で入金される見込みです。



* Dividend Schedule 配当金の支払い状況、Ex-Date 配当金の権利落ち日、Record Date 配当金の権利確定日、Pay(able) Date 配当金の支払い日、Dividend Paid 配当金の支払い額
* ETFの場合は、配当金を分配金と読み替えて下さい。

JEPIの分配見込み率の算定方法

 企業の配当金は毎期毎に変動することは余りなく、1年を通じて事前公表どおりの約束手形的な支払いを見せてくれます。なお、決算状況が好調であれば、期中で増配もされます。しかし、ETFに関しては支払期毎に変動するのが一般的、運営者から見通しも公表されないので、直近12カ月の実績から今後の見込み率を算出しています。
 JEPIの2021/09期~2022/08期の直近12カ月支払い実績は1株5.520ドル(年間、税込)、本日の株価終値から分配率を求めると9.73%(年間、税込)となります。

8月2日のトピックス

 ダウ工業株30種平均は4営業日ぶりに反落、前週末比46ドル73セント(0.1%)安の3万2798ドル40セントで終えました。ナスダック総合株価指数も4営業日ぶりに反落して、前週末比21.712ポイント(0.2%)安の1万2368.976で終了しています。
 前週までの株価上昇で短期的な過熱感が意識されたようです。世界的な景気減速を意識した原油先物相場の下落を受けて、原油関連が軟調でした。


「乗り遅れたくない症候群」が、市場の底辺を支える?

 いつもの如くであると、先週、反発を見せた今週の米国市場では「利益確定売りが幅を利かせる」動きが強まります。と同時に「乗り遅れたくない症候群」の投資家達がそわそわし始めます。この場合、景気低迷を睨んで買い込んだ「ディフェンシブ銘柄」売却も絡んで来ますから、一足飛びに方向転換できない『もぞかしさ』を見せながら、徐々に株価を引き上げる強力な投資マネーに向かっていくのです。

市場は、来年の利下げを織り込み始めた...

 ① 先週発表された4−6月期国内総生産(GDP)速報が1−3月期に続き2四半期連続のマイナス成長であったこと。② 7月ISM製造業も2年ぶり低水準となったこと。これらのことで、10年債利回りは2.57%と一段と低くなり(債券買い)、ドル/円為替市場ではドルが売られて131円/ドル台への円高が生じています。
 FRBの周辺では「引き続きインフレ抑制を優勢とする姿勢」が強く見られますが、これらのことで、市場の雀達周辺では「来年の利下げを織り込み始めた」との声が強くなって来ています。

8月、欧米トレーダーの「夏休み入り」に留意すべき!

 米国ではサマーラリーという言葉があります。これは夏場にかけて株価が上昇しやすい現象を経験則的に言い得たもので、7月4日のインデペンデンスデー(独立記念日)から、9月第1月曜日のレーバーデー(労働者の日)までの期間を指し、投資家がバカンスに入る前に「優良株」を買いだめすることなどが要因だと言われています。

ジェットコースター相場が好きな方に最適な時期...

 今日は8月2日、既に大物投資家やビッグトレーダーは既に株仕込みが終わって「夏休み期間中」です。ここんところを押さえていないと、投機家たちの急激な上げ下げに振り回されます。極論すると、今の相場は【静観すべきもの】ということでしょうか。但し、ジェットコースター相場が好きな方には堪えられない面白さでしょう。

日本では「夏枯れ相場」と称するが...

 なお、日本では米国の箴言とは異なり、この時期を『夏枯れ』と称します。盆休みなどで市場参加者が減って取引高が減少、相場の上下変動が少なくなると言われます。しかし、昨今は米国市場の動向に振り回されるので、ジェットコースター相場に成り易いかも?

MYポートフォリオ

 大きく売られて、落ち込んでいる「通信銘柄の回復」度合いに左右されます。まぁ、暫くは掛かりそうです。
 今、投資家の頭にあるのは「ハイテク系銘柄」の取り扱いです。一気呵成に市場が回復軌道に乗ると、これら銘柄が飛び抜けて株価上昇となるので、『乗り遅れ』ないように付かず離れずに位置しています。もちろん、私は、昨年末にこれら銘柄を売却して、既に保有していません。


8/02 フィリップモーリス配当金とJEPI分配金について...2

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編集後記

 今日は「ウォーレン・バフェット氏」の言動特集と称して、彼に関する記事をリンクしていますので、興味ある方はリンクを辿ってみて下さい。

 旧統一教会と歌手桜田淳子さんの記事を見つけて、読むうちに何故か引き付けられたので紹介します。印象に残っている箇所は「タバコ...云々以降」のくだりです。

弱り目に祟り目


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