米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

9/09 欧米とも、金利引き上げ幅は0.75%に落ち着く...

エリザベス女王が死去・・・

欧州中銀、『景気の伸長よりインフレの抑制』を鮮明にする

 ヨーロッパ中央銀行は金融政策を決める理事会を開き、急速に進む域内インフレを抑え込むため、設立以来初めてとなる0.75%の大幅な利上げを決めました。通常の3倍に相当する大幅利上げに踏み切ることで、『景気の伸長より、インフレの抑制』を最優先する強い姿勢を鮮明にしました。

ようやく、正常な金利状況となった欧州...

 この結果、現行の0.5%が1.25%へ政策金利が引き上げられます。更に、域内の金融機関から資金を預かる際の金利も、現在の0%から0.75%引き上げることを決定しました。欧州では、これで「マイナス金利」→「7月からのゼロ金利」→「9月からの0.75%」となり、ようやく正常な金利政策に戻ります。

ラガルド総裁、「更に金利引き上げを見込む」と発言...

ラガルド総裁は、記者会見で次のように述べました。

  • 0.75%の大幅な利上げは、理事会が全会一致で決めたこと。
  • これから数回の理事会でも、更に金利を引き上げることを見込んでいること。
  • 今年後半、域内景気が大幅に減速し、失業率がいくらか上昇する可能性が高いこと。
  • ロシアから天然ガス供給が止まった場合、2023年ユーロ圏は景気後退に陥ること。

日本、日本銀行への影響度合い...

 今回、ヨーロッパ中央銀行が米国と足並みを揃えて積極的な利上げに踏み切ったことで、「依然として大規模緩和を続ける日銀」の金融政策の方向性の違いが際立つことになり、外為市場で「円安圧力が更に高まる」ことは確実です。

日本国債売りの活発化...

 そして、円売り以上に厄介なのは「外国勢の日本国債売りが再び活発化、日銀が狂ったように介入圧力を強める」ことでしょう。ひょっとして、切り崩し勢力が勝利したりして...。

日銀は強く前面に出て、利率0.25%の買い取りで対抗する...

 日銀が強く前面に出て対抗するには、市中に散らばっている日本国債、これを日銀が全て買い取る気でやらないと負けちゃいます。
 この際ですから、発行済みの日本国債を全て買い取れば、これ程すっきりすることはありません。市場自体が消滅して無くなるのですから、前代未聞です。日本は「日出ずるところの国」ですから、何でも先陣を切ればよいのです。


もはや、住宅ローン金利の上昇は避けられない?

 政府が政策的に抑え込み、金融機関が利用者へ金利優遇している「35年の長期住宅ローン」ですが、世界の金利水準がここまで上がって来ると、日本だけ止めようとしても、止めようがないでしょう。



 変動制を固定制に、頭金を少し多めに、物件価格を引き下げてローン総額を下げる...。あの手、この手で「借金」を少なくすることは最も大事なことです。

借金するは最大リスク、まずは頭金を用意すること…

 35年間、目ん玉の出るような借金を背負って生きること自体が『最大リスク』と言われて久しいです。特に、日本において自宅は資産ではなく消費財扱い(85%が新築売買)ですから、最後は「評価額がゼロ、自動車と同じく金を払って捨て去る」ことになります。これに生涯をかけてフルローンを組んでしまうと目もあてられません。
 これから、世界中でインフレが猛威をふるい、借入金の利率を跳ね上げ、世間を阿鼻叫喚の社会へと変えることでしょう。いつの時代も、最後の最後には富裕層へマネーが集まり、彼奴等が肥太るのです。お金を手離してはダメです!

9月9日のトピックス

 ダウ工業株30種平均は続伸、前日比193ドル24セント高の3万1774ドル52セントで終えました。ナスダック総合株価指数も続伸、前日比70.229ポイント高の1万1862.129で終了しています。


FRB、大幅利上げが視野に入る...

 8日、ケイトー研究所が開いた金融政策関連会議で、パウエル議長は「われわれはこれまでと同様、直ちに、真っすぐに、力強く行動する必要がある」と指摘して、「同僚と私は、このプロジェクトに強くコミットしており、根気強く続けていく」と述べました。これは、8月26日にジャクソン・ホール会合で述べた警告宣言と主旨が同じです。

ジタバタしても、何も始まらない・・・

 この結果、米国の金利先物市場では「9月会合での0.75%利上げが、ほぼ完全に織り込まれた」ことが示されています。ある面、株式市場もこれですっきりとしたことでしょう。

MYポートフォリオ

 「JPモルガン エクイティ プレミアム ETF」の分配金が入金されたことで、ブラジル国籍の地下資源採掘企業の2社を買い増ししています。「VALE ヴァーレ ADR」と「PBR ペトロレオ ブラジレイロ ADR」です。共に低価格帯の高配当銘柄に位置付され、原油価格や地下資源の価格動向に左右され過ぎる銘柄です。

配当・分配の今後の見込み

次のように、順調に推移しています。円換算値ではとてつもなく巨額になっています。
・配当等の年間見込み額 $76,315.45
・配当等の年間見込み額(円) 10,997,590円
・配当等の月額見込み額(税引き) $4,451.73
・配当等の月額見込み額(税引き、円) 641,526円


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編集後記

 英王室は8日夜(日本時間9日未明)、北部スコットランドのバルモラル城でエリザベス女王が死去したと発表しました。御年96歳。女王の長男で王位継承順位1位のチャールズ皇太子(73)が、新国王に即位しました。

何故、金利の引き上げが話題になるのか?

 このWEBでも再三申し上げていますが、『金利』が我々の社会生活を支配しているからです。全ての面に及び、細かいところまで入り込んでいます。
 例えば、年会費無料のクレジットカード、金利が上がってくると、無料となる条件が厳しくなるは必定です。見渡せば、このような事例が数多く見られます。金利が引き上げられると、普通の人でも生活し辛くなるのです。

弱り目に祟り目

9/08【思う処】日本流の『あらゆる措置を排除せず』は、世界に通用せず...2