米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

9/27 英国の混乱が米国市場へ波及! 取り敢えず「株売り」...

 今、英国の大型減税に端を発した「財政破綻の国家予算」が俎上に上って、ポンドも円貨同様に、世界の為替市場でメチャクチャ売られる展開になっています。

ポンド売り、債券売り、物価高騰…

 減税を柱とする経済対策費用は5年間で1610億ポンド(約25兆5000億円)と巨額、発表を受けて英2年債利回りは4%を突破し、2008年10月以来約14年ぶりの高水準を記録しています。急激な金利上昇と並行して、外国為替相場では通貨ポンドが急落する最悪の展開となり、ポンド/ドルは37年ぶりの安値を更新、年初来の対ドル下落率ではついに(変動相場制導入以降で過去最大の下落率を記録したばかりの)日本円と並ぶに至りました。
 英国では何も対策を打たないまま、8月の消費者物価指数が対前年度同月比で8%超を記録するなど、米国以上にインフレの猛威が止まるところを知りません。

「マネーは借りた方が強い」を、地で行く英国...

 加えて、新政権は「記録的な英国債の増発」「個人と法人向けの超大型減税の実施」「個人と法人向けに、公共料金への数兆円に上る支援の実施」、この3点だけを取り上げても『姫君、御乱心』でインフレに押しつぶされて、THE END・・・。しかし、英国の悲哀物語はこれぐらいで終わりません。

まだまだ、英国の悲哀物語は続く...

 何と、英国の中央銀行は新政権の施策に「踵を返す」かのように、米国と歩調を合わせて22日に0.5%の『金利引き上げ』を実施しました。更に市場は、再度の1%超の利上げを織り込み始めています。

英国政府は、何と物価上昇への援護射撃...

 国債の大増発と金利引き上げの組み合わせだけでも、国家財政の危機になるのですが、国債増発で得た資金を「国民と企業への大型減税」「インフラ支援」に投下すれば、物価上昇への援護射撃となって、英国中銀の『金利引き上げ』施策と真逆な対応になります。
 この支援策は「マネーばら撒き」に違いないのですが、我々凡人には分からない程に、根が深いものなのでしょう。

米国市場へ伝播・・・

 そして、このような市場の混乱が米国にも伝播、原油先物市場における先物価格の変動幅も投機的な動きを見せ、米国10年債の利回りは3.9%へ急騰(債券価格の急落)して、早くも4%台を伺っています。

さて、これから「ドル・円」は、どう動く?... 

 こうなると、円貨の「為替介入した運命」も風前の灯火になって、今週には150円台にチャレンジし始めるでしょう。日銀が動くのか否か、『無駄な円買い介入を決行した日銀に対して』、世界中の関係者は固唾を飲んで『笑いながら』眺めています。


2022/09/27 さて、これから「ドル・円」は、どう動く?... 

今、株式市場は美味しい刈り時...

 余りにも金利の上げ足が速く、御本尊のディフェンシブ銘柄や高配当銘柄といった基軸銘柄も、一斉に売られているのが現状です。株式自体がリスト資産とみなされて「株売り」が引き続き継続中です。しかし、このような投げ売りが続き、誰もが見向きしない時こそ、投資の【美味しい刈り時】です。

9月27日のトピックス

 ダウ工業株30種平均は5日続落、前週末比329ドル60セント(1.1%)安の2万9260ドル81セントで終えました。ナスダック総合株価指数も5日続落し、前週末比65.004ポイント(0.6%)安の1万0802.922(速報値)、S&P500種株価指数は前週末比38.19ポイント(1.0%)安の3655.04で終えた。6月16日以来、3カ月ぶりに年初来安値を更新しています。


年初来安値が続出・・・

 ダウ工業株30種平均は前週末に付けた年初来安値を下回りました。欧米の中央銀行の大幅利上げ方針を背景に米長期金利が一時3.90%と2010年4月以来、12年ぶりの水準に上昇し、株式相場の重荷になっています。

英国中銀、利上げ加速を示唆する声明を発する...

 英政府の大規模減税策の発表を受けて通貨ポンドが急落し、英国のインフレ懸念が強まりました。英イングランド銀行(中央銀行)のベイリー総裁は26日、「必要に応じて政策金利を変更することをためらわない」と利上げ加速を示唆する声明を出しています。
 米連邦準備理事会(FRB)も急激な金融引き締めを続ける見通しで、欧米市場で債券が売られ、長期金利が一段と上昇しています。

借入している個人や法人にとって、厳しい世相に・・・

 ここまで急ピッチで金利が高騰すると、借入のある個人や法人は「返済優先」が第一義となります。企業規模の縮小は避けられず、個人にとっては「住宅ローン金利」の動向が気になる所でしょう。

MYポートフォリオ

 ガタガタと崩れ落ちるレンガ積みの如く、ポートフォリオも虫食いだらけとなっています。「初心貫徹」を貫き通すことに集中して過ごしています。

  • 借入はしない。
  • 新たな投資(配当・分配再投資を除く)は行わない。
  • 減らない「初期投資額」や「配当・分配見込み額」に投資目線を置く。

JPM NDAQ エクイティプレミア インカム ETF(JEPQ)

 遂に、SBI証券での取引が始まったようです。早速購入を進めています。なお、「JEPQ」は、NASDAQ100をベンチマークとした商品で、資産の80%を株式に投資し、ELNsを上限20%で運用するETFになります。*ELNsは、カバードコール(コールオプションの売り)を行う商品。

カバードコールを組み込んだ商品と同等、高分配率の商品...

 オプション売りによるプレミアムと大型成長株の配当を合わせてインカムの収入源を提供しています。そこで、コールオプションを活用して高い配当を維持しつつ、現物の株式も保有する事で株価の値上がり益も享受出来る商品となっています。こうする事で、高配当かつ株価上昇局面の波にも乗る事が出来るとの触れ込みです。設定は2022年5月4日、歴史が浅い商品です。

兄貴版の「JEPI」も優秀...

 なお、兄貴版として「JEPI」があります。こちらはベースをS&P500総合指数に置いている商品です。共に、年率10%近い利回りを誇る高分配商品となっています。


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編集後記

 本日付で新規購入を開始した「JPM NDAQ エクイティプレミア インカム ETF(JEPQ)」が、本ポートフォリオの主力ETFに育っていくことを望んでいます。「Global X Russell 2000 Covered Call ETF(RYLD)」も本格的に買い進むことに決めたので、こちらも楽しみです。次のメンバーが、JEPQ ETFの運営を担当している方々であると、WEBページに記載がありました。


イタリアに女性首相の誕生

 パワフルな演説をされる方です。日本では決まって女性は左翼や宗教絡みで、右翼系女性とは聞いた事がありません。彼女はどのような政治スタイルを出して進むのか、大変興味深く眺めています。

弱り目に祟り目


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