米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

10/01 遂に、ダウ平均2万9千ドル割れ(終値)...

 ダウ工業株30種平均(本日終値28,725.51)は、令和4年1月5日(水)の場中で記録した「36,952.65 ドル」が過去最高額です。終値ベースでは同年1月4日(火)に記録した「36,799.65 ドル」が過去最高額となります。

  • 9月の月間では2784ドル(8.8%)安、2022年7~9月期でみると6.7%安に落ち込んでいます。
  • ダウ平均は1~3月期(4.6%安)、4~6月期(11.3%安)に続いて下げました。3四半期続けて下げるのは、中国人民元の切り下げが世界の金融市場を揺らした2015年以来、7年ぶりです。

 本日、2020年11月以来約2年ぶりに、終値ベースで2万9千ドル割れとなりました。これは、最高額達成から概ね9カ月経過後に「下落率21%超」を記録したことになります。以降、過去最高額から25%下落すると「27,715ドル」、同30%で「25,866ドル」を刻むことになります。3大株価指数の中で、指数算出の構成銘柄数が30種と少ない割には、最も下落率が小さい部類に入っています。


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 次に、3大株価指数の「S&P500種株価指数」と「ナスダック総合株価指数」、小型株の株価指数で著名な「ラッセル2000」を取り上げます。

(参考)S&P500種株価指数

 S&P500種株価指数(本日終値3,585.62)は、令和4年1月4日(火)の場中で記録した「4,818.62」が過去最高値です。終値ベースでみると同年1月3日(月)の「4,796.56」が過去最高値となります。

 本日、最高値達成から概ね9カ月経過後に「下落率25%超」を記録したことになります。以降、過去最高値から30%の下落率で「3,373」、同35%の下落率では「3,132」を刻みます。

 500銘柄対称の株価指数の割には下落率が大きく、株価の上げ下げが激しい米国株の特徴を現しています。

(参考)ナスダック総合株価指数

 ナスダック総合株価指数(本日終値10,575.62)は、令和3年11月22日(月)の場中で記録した「16,212.23」が過去最高値です。終値ベースでみると同年11月19日(金)の「16,057.44」が過去最高値となります。終値で16000を超えたのは、この日だけです。

 本日、最高値達成から概ね10カ月経過後に何と「下落率34%超」を記録したことになります。以降、過去最高値から35%の下落率で近似値の「10,538」、同40%の下落率では「9,728」を刻みます。

 あながち、「40%超の下落率はない」とは言い切れなくなってきました。しかし、株価が反転し始めると上昇気流に半端なく乗るでしょう。

(参考)Russell 2000(ラッセル2000)

 ラッセル2000(本日終値1,664.72)は、令和3年11月8日(月)の場中で記録した「2,458.86」が過去最高値です。終値ベースでみると同年同日の「2,442.74」が過去最高値となります。

 ラッセル2000は小型株2000銘柄で構成されているので、景気に対して敏感に反応する傾向があり、「暴落の先行指標」や「炭鉱のカナリア」とも呼ばれています。

 本日、最高値達成から概ね11カ月経過後に「下落率32%超」を記録したことになります。以降、過去最高値から35%の下落率で「1,598」、同40%の下落率では「1,475」を刻みます。

 ナスダック同様、「40%超の下落率はない」とは言い切れなくなってきました。小型株の特色として値動きの軽いのが特徴です。株価が反転し始めると一気に上昇することでしょう。

10月1日のトピックス

  • ダウ工業株30種平均は続落。前日比500ドル10セント安の2万8725ドル51セントで終え、年初来安値を更新しました。2万9000ドルを割り込むのは2020年11月以来、約2年ぶりです。
  • ナスダック総合株価指数も続落、前日比161.89ポイント安の1万0575.62で終えています。こちらも、6月16日に付けた年初来安値を更新しました。09年以来、初めて3四半期連続の下落となりました。
  • S&P500種株価指数は前日比54.85ポイント安の3585.62で終えています。同指数は連日で年初来安値を更新しました。こちらも09年以来、初めて3四半期連続の下落となりました。

株式市場の重石が、次々と現われる...

  1. 世界の主要中央銀行による急速な金融引き締めが続いていること。
  2. 人気の「ナイキ」が下方修正したこと。
  3. 「アップル」の新型スマートフォンに需要低迷観測が出ていること。
  4. 8月の米個人消費支出(PCE)物価指数(エネルギーと食品を除くコア指数)は、前月比0.6%上昇と7月(0.0%)から伸びが加速したこと。

以上、4点が株式相場の重石となりました。

機関投資家の米株保有指数、コロナショック以来の低水準

 米国株式に対する投資家心理が大きく弱気に傾いている。全米アクティブ投資家協会(NAAIM)によると、機関投資家の米株の保有状況を示す「米株持ち高指数」が9月28日時点で12.61と、前週比で16.98ポイント低下。新型コロナウイルスの感染が広がり始めた2020年3月以来の低水準となった。米長期金利の上昇でハイテク株を中心に売りが広がるなか、景気減速で企業業績悪化の懸念も強まっている。

機関投資家の米株保有指数、コロナショック以来の低水準

 個人の投資家心理も冷え込んでいる。米個人投資家協会(AAII)の調査では、9月28日時点で今後半年の米株見通しを「弱気」とする回答が全体の60.8%と過去平均の31%を大きく上回った。前週に続いて6割を上回り、2週連続の6割超えは1987年の調査開始以来初めて。


 9月20~21日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で米連邦準備理事会(FRB)はインフレ抑制のため大幅利上げを継続する姿勢を示し、米株価は下落。29日の米株式市場でダウ工業株30種平均は一時2万9000ドルを割り込み、年初来安値を下回る場面があった。


 東海東京調査センターの長田清英氏は「景気後退懸念を織り込み株価水準の調整は進んだが、インフレの終息やFRBのハト派転換などの材料が出てくるまでは反転のきっかけがない」としばらくは投資家の弱気姿勢が続くとみる。

MYポートフォリオ

 9月単独では大きく時価評価額を落としています。上記で見たように、米国株式市場の3大株価指数が記録的な下落となっているので、どうしようも致し方ないです。今、資金管理をかっちりと行って、破綻しないように努めています。
 そして、月々入金される「配当金・分配金」で再投資をコツコツと続け、初期投資額を増加させる施策を進行中です。

「ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(WBA)」を全株損切り売却

 なお、9月に「ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(WBA)」を全株損切り売却して撤退しています。同株は、2018年にダウ平均株価最古の銘柄であったゼネラル・エレクトリックと入れ替わり構成銘柄となった経緯があります。配当貴族の一員です。
 売却した事由は、処方箋ではアマゾンとの闘いで収益性が落ちていること、固定費用が重く圧し掛かっていること、ダウ平均採用時から株価が半値まで下がっていること。これらの懸念事項もあって、一気呵成に株価回復は難しいと判断しました。


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編集後記

 「株式投資家が警戒しているのは、インフレ退治のため景気への打撃をいとわずに利上げを続けるFRBの姿勢だ。」この論は、皆が是とするところでしょう。気が狂ったように利上げに邁進して、経済をズタズタにするつもりなのか?

  パウエル氏は「経済の軟着陸は非常に困難だ」と述べたように、彼の姿勢からは『やる積もり』でしょう。しかし、パウエル氏に与えられている権限は【金利政策、金融政策】だけなのです。経済政策全般は大統領及び上院・下院議員が行う政治になります。


 私は、いずれ米国政府が株価対策を講じるとみています。このまま株価下落を放置することなど、米国誕生の生い立ちを見る限り、あり得ません・・・。それまでは、安値でコツコツ仕入れ続けます。


 最も気になるのは「英国発のボラティリティー(変動)」で、大型減税と英国債の中銀買い入れ。そして、ロシア・ウクライナ紛争の行く末です。中国の経済停滞が未だ続くのか、日本株の見通しはどうなのか? 10月以降も、おちおちしていられません。

コンビニのコーヒーも値上げ…

 あぁ、お前もか…。いつも通り、100円(税込み)を支払ってカップを受け取る。暫くすると、レジの娘が『あの、110円に今日から値上げになっています』と言うじゃない❗️

100円ショップの電池パックも本数減少...

 100円ショップで「マンガン単3電池」1パックを購入。100円+消費税=110円で、「4本入り」しかありません。確か、以前は6本~10本の組み合わせパックがあったような気がしているんですが...。アルカリではなくマンガンなんですが...。


土日連休をお楽しみ下さい!


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