米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

10/15 ドル・円は148円台、『円安という黒船』は我が道を行く...

 日本の金融政策にいる政府高官たちは、一様に「急激なドル・円の為替変動は許容しない」とクギを刺します。あくまでも『急激な...』という形容詞付きであることを、我々は理解する必要があります。

次の為替介入ライン、10月中は150円台/ドル?...

 9月に行われた日銀の為替介入は、短期に6円/ドル以上の円貨変動を経て実行されたものでした。ここから想定できるのは、10月中に150円/ドル突破がなければ「日銀介入は無い」と捉えるべきでしょう。すると、考えようによっては「11月になれば150円台の為替水準も許容される」ということになります。
 今、秋の夜長を感じ始めることです。風呂からあがるや冷やしたビールをいただき、涼しい風を肌に受けてウトウトと寝入ってしまったなら、きっと、次のような日本で起こる将来の儚い夢を見ることでしょう。

為替変動が「社会や産業の構造変換の幕開け」となる...

 これぐらいの円安は、道半ばであって到達点ではないでしょう。まだまだ、円安という黒船は我が道を歩み続けます。
 日本の「円高にシフトし過ぎた産業構造」が停滞を招き、経済成長を止めてGDPを減少させてしまったとしたなら、これらを根底から変えるには、今以上の『円安というビックな黒船』が必要なのかもしれません。


 このように捉えると、政府・日銀が「円安」を『放置する理由』がおぼろげに見えてくるのです。社会や産業へ構造変換を迫るために、今がその時なのです。


為替変動が「社会や産業の構造変換の幕開け」となる...

嘗て経験した「円高という黒船襲来」時期...

 昭和時代の最終章から平成誕生に掛けて、米国からの『超円高という黒船襲来』がありました。当時の大蔵省・日銀は「空前の金融緩和」を実行して「円高ショックを和らげる」施策に邁進、ご承知のとおり『証券・不動産の平成バブル』が日本に発生して企業や個人はその宴に酔いしれました。
 その後、お決まりのバブル崩壊、「強者どもの夢の跡」状態が日本を襲い、30年超を経た令和時代でさえ深い爪痕を残したままです。

円高を打ち消すには、対極にいる「円安」が是非とも必要...

 「深い爪痕」それ自体を払拭するには、バブル発生元となった「円高」を日本から引き剥がす必要があります。それは、円高の対極に位置する「円安」を利用すること。プラスマイナス=ゼロの発想です。このように考え巡らす輩がいても可笑しくないでしょう。
 「是非とも、日本に円安が必要なのだ」と…。それも生半可な円安水準ではなく、30年ぶりを超える「強烈な円安」、例えば180円〜200円/ドルといったビックウエイブが日本を襲うこと、これを必要と考えるのは、今や私だけでしょうか?

昭和末期の為替水準に殉じる企業と個人...

 このように視点をずらしてみると、向かっている今の為替の方向性は【VERY GOOD】ではないでしょうか? これに対応する・できる企業や個人がこれから生き残り、日本国内で主体・主流になって来るのではないでしょうか?
 私などは、昨今の為替動向を「昭和・平成バブル」と対比させて、日本政府の対応は何となく理に適ったものではないかと、思うようになって来ています。

投資と云う観点・視点から捉えていくことが大事...

 そして、この考えや方向性が正しいとは言わないまでも間違ってもいないなら、2023年に向って、どのように取り組むことが正しいのか、投資と云う観点、視点から真剣に向き合うことが必要です。残された時間もそれほど無いようですし・・・。

【未来予測】日本売りと移民政策がリンクされる?...

 未来予測として確実に申し上げられることは、今のドル・円水準に満足せず、更に深く円安進展が続くならば、『強烈な日本売り』が始まるということです。
 目を閉じて思いを巡らして下さい。嘗ての、自動車や半導体製品、古くはカラーテレビなどが「輸出摩擦 = 円高出現」としてクローズアップ、スケープゴート化されてきましたが、今やこれらの有意性が低下・陳腐化して、残っているモノも数少なくなっています。


移民国家アメリカの歴史 (新書)     【未来予測】日本売りと移民政策がリンクされる?...      移民難民ドイツ・ヨーロッパの現実2011-2019 世界一安全で親切な国日本がEUの轍を踏まないために

貴方・貴女の両隣は、異国人が暮らす移民社会...

 郊外に庭付きの一戸建て、あるいは都市部に区分マンションを購入された貴兄。秋晴れの朝、フト気づけば「家の両隣には、東アジアや中東諸国からやって来た移民たちが、子沢山で暮らしている事実」に直面することでしょう。
 我々は、彼ら・彼女らから、新天地で暮らす「力の源泉や富の獲得」を感じて、ため息をつくだけでしょう。そう、円安で何もかも変貌して日本は変わったのです。
 そして、移民に付属するお決まりの『厄介な民族問題』で頭を悩ませ、子孫に大きな禍根を残しながら、寿命が尽き鬼籍へと入っていくのです。

根が深刻な少子高齢化は、「円安」が絡みついたパズルを解き放つ...

 人口減少を食い止めて、少子高齢化を解決する唯一の施策が【円安の出現】であるとしたなら、またはこのように考えるなら、政治では解決できない複雑に絡んだパズルでさえ、円安の出現が解き放つであろうことを、皆さん方はヒシヒシと感じませんか? 
 突拍子もない構想ですが、この結末が米国による「日本の戦後処理の最終章(日本解体)」であるとするなら、納得していただけますか?

10月15日のトピックス

 ダウ工業株30種平均は反落、前日比403ドル89セント(1.3%)安の2万9634ドル83セントで終えています。ナスダック総合株価指数も反落しています。前日比327.764ポイント(3.1%)安の1万0321.388で終えて、12日に付けた年初来安値を更新しました。


長期金利4%越え、148円台/ドルの為替・・・

 米長期金利は前日終値(3.95%)を上回り、4%台に乗せました。その結果、金利上昇で割高感が意識されやすい高PER(株価収益率)のハイテク株は売られやすかったです。ドル/円は、安々と148円台の出現となりました。150円台へのチャレンジは次週以降の課題でしょう。

WTI原油先物価格

 全ての通貨に対してドル高となっていることで、株価下落と共に原油先物価格も売られました。第4四半期入りで気候も激しくなる冬季が迫って来ているので、欧州の天然ガス問題が再びクローズアップされることでしょう。

MYポートフォリオ

 「フィリップ モリス インターナショナル」から四半期配当が入金されました。税引きで$587.48でした。この結果、次のように配当金等の見込み額も変化しています。


・配当等の年間見込み額 $79,354.93
・配当等の年間見込み額(円) 11,805,792円
・〃月額見込み額(税引き) $4,629.04
・〃月額見込み額(税引き、円) 688,671円


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編集後記

 江戸時代末期の黒船襲来と海外との金銀比価問題。


 『当時、日本の金銀比価はおよそ金:銀=1:5で、外国の金銀比価は金:銀=1:15でした。金銀比価の違いを発見した外国商人は、日本で金と銀を交換し大量の金が日本から流出していった。これが金銀比価問題である。
 さすがの幕府も大量に金が流出し始めて金銀比価問題に気づいた。日本から大量に金が流れては、日本全体の富が減ることになり、日本は外国にどんどんお金を奪われ貧しくなっていく・・・。


 全てが【負のスパイラル】として繋がっています。庶民の生活困窮が「ええじゃないか」運動を蜂起させ、「攘夷の挫折」から「倒幕への決起」が幕末日本に現われたのです。

では、土日連休をお楽しみ下さい...。

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