米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

11/03 4会合連続0.75%の引き上げで、市場は疲労困憊...

 日本時間、11月3日の午前3時過ぎから米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は、11月1日~2日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)の検討内容を公表しました。予測どおりの内容でしたので、金融市場が騒ぐこと自体、ちゃんちゃら可笑しいです。

示されたポイントは、次のようになります。

  • 米連邦公開市場委員会(FOMC)は1、2両日に開催した定例会合で、主要政策金利を0.75ポイント引き上げることを決めた。
  • 0.75ポイント利上げはこれで4会合連続。
  • 今回の利上げにより、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジは3.75-4.00%となった。
  • これは2008年以来の高水準である。
  • なお、決定は全会一致だった。

パウエル議長の発言主旨を、簡単にまとめると・・・

  • 米国内のインフレ水準は依然として高く、インフレ率を2%に戻せるまで、断続的に「政策金利」を引き上げ続ける必要がある。
  • 但し、今後の引き締めペースは、累積効果や経済情勢などを考慮しながら進める。なお、今の段階で「利上げの停止」について考えるのはあまりに時期尚早である。
  • FRBが保有する「米国債」と「住宅ローン担保証券(MBS)」については、削減を継続する。
  • 現在のペースで進めば、削減額は1年間に約1兆1000億ドル(約161兆9000億円)相当減ることになる。

今回の結果を、素人目線で眺めると...

 意固地になって市中金利を引き上げ続ける「パウエル議長」としか、捉えることが出来ません。米国ネオコン一派は、資源国ロシアの敵対国(ウクライナ)へ、援助の塩を送り続けて「騒乱を収めるどころか、煽り続けている」始末。更に、米国主導で物価高を助長しておいて、もう一方の手で金利を上げ続ける不手際...。
 こんな対応では物価が落ち着くはずがなく、借金を抱えた労働者は、疲労困憊になって倒れてします。「衣食足りて礼節を知る」の譬えのとおり、生活が苦しいときは、誰でも礼儀や節度にまで気が回らないもの。世界はますます荒んでいきます。


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グリーンスパン氏が咆える・・・

 グリーンスパン元米連邦準備制度理事会(FRB)議長は、もはや「米国が世界で唯一の勝利者となることが確実である」との『勝利宣言』を高らかに発しました。
 詰まる所、グリーンスパン元米連邦準備制度理事会(FRB)議長が敷いた、伝統ある米国の金融政策は盤石、少々の「米国政治の混乱」などは二の次である。と云うが如くです。

 グリーンスパン元米連邦準備制度理事会(FRB)議長は、連邦公開市場委員会(FOMC)が、現行の利上げペースを落とそうが、利上げを停止しようが、向こう数年間のドルには金融の「追い風」が吹くとの見方を示した。

 グリーンスパン氏は「一部で予想されているように、米インフレが2023年上期にピークを付け、FOMCが利上げペースを減速、もしくは利上げを停止することが可能になったとしても、ドルは依然として金融の追い風に支えられる」と2日付のリポートで述べた。

 米金融当局は満期を迎える保有債券を再投資しない量的引き締めを実施しており、保有証券を最大で月額950億ドル(約13兆9700億円)縮小している。グリーンスパン氏は「ドルの供給が着実に減っていくと予想されるという事実は、ドルの価値保存機能を高める」と記述した。

11月3日のトピックス

 ダウ工業株30種平均は3日続落し、前日比505ドル(1.5%)安の3万2147ドルで取引を終えています。ナスダック総合株価指数の下落率は3%以上になっています。
 米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が同日、利上げの停止時期を考えることは「かなり時期尚早だ」と指摘。政策金利の水準が従来の想定以上に高くなる可能性も示唆したことで、景気の一段の冷え込みを懸念する投資家の売りが広がりました。


一時は、400ドル超の上昇となるも・・・

 FRBが同日開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)では通常の3倍となる0.75%の利上げを4合連続で実施すると決めました。
 一方、FOMC後に公表した声明文には、今後の利上げペースについて「金融政策が経済活動や物価に影響を及ぼすのに時間差がある点を考慮する」と明記。市場では、早ければ12月の次回会合で利上げ幅が縮小されるとの期待が先行したことで、ダウ平均は一時400ドル以上高くなる場面もありました。が、しかし・・・

パウエル議長の記者会見開始後に平均株価が急落・・・

 今後の利上げを巡り、引き上げ幅の縮小よりも最終的な到達点や引き締め政策をいつまで続けるかのほうが重要な問題になったという認識を示したことで、「利上げペースは遅くなるが、より長期間続くというメッセージを送った」と解釈されました。
 更に「2023年後半にFRBが金融緩和に転じ、(景気や市場の)救済に動くという期待も遠のいた」との意見も強くあり、投資家のリスク回避姿勢が前面に現われました。開催前に、過度の期待で買われていた面も強く、反動売りが強く現れたのです。

MYポートフォリオ

 期ずれの関係で、遅れていた配当・分配金の入金が漸く行われました。受け取った配当金等は、GAFAM銘柄への投資へ直ちに回しました。

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 今年の配当等受領済額(税引)は、43,038.29ドルです。11月1日~2日の入金額は、一気に3,387.07ドルです。なお、今年累計の円グラフは、下図のとおりです。


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 株価低迷の間、粛々と買い集める以外に手はありません。次は11月8日(火)の米中間選挙結果です。借入金で事業を行っている事業主の方、従業員の方にとって、「酢の蒟蒻ののと理由を付けられて、毎月毎月の金利引き上げは死活問題」なのです。

金利引き上げは、米国の一人勝ちが目的?

 金利引き上げは、米国の一人勝ちが目的ではないかと思える程です。米民主党が敗北しない限り、延々と「こんな茶番」が繰り返されます。そして、インフレの芽を見逃して、もはや意固地になっているパウエル議長を早期に交代させないと、取り返しがつかなくなります。


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編集後記

 WEB記事「日本では「マスクを外す時期」は二度とこないかもしれない!? 日本人が "マスク好き" だという記事について | citrus(シトラス)」を読んで、文中にある『昨今の日本における「マスク文化」は、わりと便利な風潮・・・』に、不覚にも納得してしまいました。公園の散歩中でさえマスクしている人、ランニング中もまた然りです。


将棋対局中にマスクがいるの?

東京・池袋で「1000人以上がエイズ発症の危機」

 訳が分からないですが、身に覚えのある方にとっては要注意です。

イケイケ「円安」…

何故、処方箋薬に薬局店が賠償責任を担うのか?

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