米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

2/22 ウクライナ侵攻で、やっとこさ米国がしゃしゃり出る...

 3連休明けの初日、NYダウは700ドル近い値下がりとなり、円相場も一時1ドル=135円台に下落しました。古今東西、投資家連中に休暇を与え過ぎると、往々にして「明けの初日」は、株価下落となり易いものです。あ~だ、こ~だと「好からぬこと」を考え過ぎるからです。
 米ロの対立激化の様相がマスコミに乗っかかって広がり、世界経済の不透明要因として強く意識されだしました。性懲りも無く米国大統領がウクライナくんだりまで出歩き、柔道一直線ならぬウクライナ支援一辺倒を表明したからです。『米ロの対立』の構図なんて、いったい何年振りなのでしょう? 思うに、気球にでも括り付けて飛ばせば、核保有は安上がりの「究極の脅し」になります...。道連れを選択されたら万事休すですが!


2/22 ウクライナ侵攻で、やっとこさ米国がしゃしゃり出る...9

小売り大手の四半期決算で、米国消費の先行きに懸念が広がる・・・

 報道によると、ホームセンターのホーム・デポは、21日朝方に発表した「2022年11月~23年1月期決算」で、売上高が市場予想を下回り、2024年1月期の通期が『減益』になるとの見通しを示しました。
 更に、小売りのウォルマートは2024年1月期の1株利益の見通しが市場予想値に届かなかったのです。これで、一気に消費関連銘柄へ黄色信号が灯って売りが殺到したのです。

米長期金利が、ジリジリと上昇を始めた(一時3.96%)・・・

 米長期金利が一時3.96%、昨年11月以来の水準にまで上昇しました(前週末終値は3.82%)。FRBの誘導・目論見では、楽に4%台に乗っても問題ないのに...。今「株売り+債券売り」のダブル売りが拍車を掛けています。もちろん、債券売りの主体はファンド勢で『レバレッジを効かせた空売り』を屈指しています。

 21日のニューヨーク債券市場で長期債相場は反落した。長期金利の指標となる表面利率3.500%の10年物国債利回りは前営業日比0.13%高い(価格は安い)3.95%で取引を終えた。一時3.96%と昨年11月以来およそ3カ月ぶりの高水準を付けた。米欧の利上げ休止観測が後退し、債券売りが優勢となった。


 米S&Pグローバルが21日に発表した2月の購買担当者景気指数(PMI)は総合が50.2と好不況の境目の50を上回り、8カ月ぶりの高水準となった。このところ市場予想を上回る米指標が相次いでおり、米連邦準備理事会(FRB)による利上げ停止が先送りされるとの見方が改めて強まった。


 21日は2月のユーロ圏の総合PMIが市場予想以上に上昇したほか、ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁が3月の理事会で0.5%の利上げをする姿勢を示したと伝わった。ECBの利上げが長期化するとの警戒感からドイツなど欧州国債利回りが上昇。米国債に売りが波及した面もあった。


 金融政策の影響を受けやすい2年物国債利回りは前営業日比0.09%高い4.72%で終えた。4.73%まで上昇し、昨年11月以来の高さとなる場面があった。利上げ休止観測の後退による売りが優勢となった。


 午後に米財務省が結果を発表した2年債入札は海外の中央銀行を含む「顧客の応札」が全体に占める割合が最近の平均を上回った。しっかりとした需要が確認されたと受け止められたが、利上げ継続を意識した売りの勢いが強かった。この日入札された新発債は4.70%で終えた。(日経 2023年2月22日 7:10)

ロシアのウクライナ侵攻、収束の兆しさえも見えず・・・

 バイデン大統領のウクライナ訪問とポーランドでのウクライナを代弁しての演説...。対するプーチン大統領も目的を遂行するまで進行継続を宣言する始末です。
 数十年前の日米直接対決でも4年近く戦争状態が続いたのですから、ウクライナ争乱もこれからが本番を迎えて、バイデン大統領の再選は侵攻継続中に行われることになるでしょう。ロシアを締めあげて中国を孤立化させて...。

 すると、現職大統領が選挙に落選することはなくるのです。国外に憎き敵を作ると、選挙は現職有利に運びます。この方法を取らない限り、バイデン氏は民主党内の次期大統領候補として活動すらできないのですから・・・。

2月22日のトピックス

 ダウ工業株30種平均は大幅に反落しました。前営業日の17日に比べて、なんと697ドル10セント(2.1%)安の3万3129ドル59セントで終えています。1日の下げ幅としては、昨年12月中旬以来の大きさでした。
 ナスダック総合株価指数は3日続落、前営業日比294.971ポイント(2.5%)安の1万1492.301で終了しました。今日の株安の主因は、長期金利の急上昇による【株投げ】です。間をおいて買戻しが必ず行われるので、しばらくすると株価は元に戻ります。


ホーム・デポ、1銘柄でダウ平均を150ドル近く押し下げる...

 ホームセンターのホーム・デポが公表した「2022年11月~23年1月期決算」では、売上高が市場予想を下回り、2024年1月期通期が「減益になるとの見通し」も示しました。これによって、ホーム・デポの株価は約7%下げ、ダウ平均を概ね150ドル押し下げました。

 米株式相場が弱含みの展開だ。21日の米株式市場でダウ工業株30種平均は前営業日の17日と比べて697ドル安の3万3129ドルで終えた。

 小売り大手の決算や見通しが振るわず、米景気や企業業績の先行き不透明感につながった。米利上げが長引くとの観測から金利上昇に歯止めがかからず、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は2.5%下げた。景気減速下でのインフレ高止まりの様相が鮮明になれば、再び米国株への逆風が強まる。


 ホームセンターのホーム・デポが7%下げ、ダウ平均を150ドル近く押し下げた。21日発表の2022年11月~23年1月期決算で、売上高が市場予想に届かなかった。業績への影響が大きい住宅市場の低迷が続く。

 24年1月期通期の1株利益について「1ケタ台半ばの減少になる」との見通しを示したのも嫌気された。市場は横ばいを予想していた。労働市場の逼迫で人件費を10億ドル積み増す必要があるという。23年1月期の純利益の約6%に当たるコスト増となる。


 小売り大手ウォルマートはインフレの影響や消費者の節約志向で、22年11月~23年1月期の売上高などの実績は市場予想を上回った。だが23年2~4月期や24年1月期の1株利益見通しは市場予想に届かなかった。

 消費減速で生活必需品以外の売り上げが伸び悩むなか、コスト増が利益を圧迫する。決算説明会でダグ・マクミロン最高経営責任者(CEO)は「食料品価格が想定よりも高止まりしている」と指摘し、年後半の業績の不透明感を強調した。


 小売業界での相対的な優位さが意識され、ウォルマートは上げて終えた。一方、ダウ平均の構成銘柄はウォルマート以外の29銘柄が下げた。映画・娯楽のウォルト・ディズニーやスポーツ用品のナイキなど消費関連株への売りが強まった。売りは小売りだけでなく、景気敏感株やハイテク株にも広がった。


 米連邦準備理事会(FRB)の利上げ打ち止めの時期が遠のくとの見方が投資家心理にのしかかっている。前週までに発表された雇用統計や物価指標が相次いで市場予想を上回り、FRB高官からのタカ派な発言も目立つ。

 ゴールドマン・サックスやバンク・オブ・アメリカ、シティグループなど、0.25%の利上げが3月、5月、6月の米連邦公開市場委員会(FOMC)でも続くと予想するエコノミストが増えてきた。市場の一部では、3月のFOMCでの利上げ幅が0.5%に拡大するとの見方も浮上している。


 金利先物市場が織り込む利上げの終着点(ターミナルレート)は5.3%台と、2月初めの4.8~4.9%から急激に水準を切り上げた。利上げ長期化の観測から長期金利の指標である米10年債利回りは21日、一時3.96%に上昇した。昨年11月以来の高水準で、節目の4%が目前だ。3.5%近辺だった2月初めから0.5%近く上昇した。


 インフレの高止まりが意識され、FRBの利上げ停止が近いとの観測を背景としたソフトランディング(軟着陸)、もしくはさらに楽観的なノーランディング(無着陸)への期待が急速にしぼんでいる。

 ダウ平均は今年に入って21日までに0.1%下落した。2月の下げが1月の上昇を帳消しにした。多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数は年明けからの上昇は維持しているものの、21日の下げで節目の4000を割り込み、2月は約2%安となっている。


 市場では「今後の経済指標でインフレ鈍化の基調や景気減速が改めて確認されるまでは買い安心感が広がらず、相場は弱含みそうだ」(シーミス・トレーディングのジョゼフ・サルッジ氏)との声が多い。

 利上げや景気懸念が相場の重荷となった12月のような軟調な地合いが戻る可能性がある。市場では早くもS&P500種が10月の安値(3577)を探るとの見方もささやかれ始めた。(日経 2023年2月22日 9:06)

MYポートフォリオ

 前年末の「株式売却+現金化」で投下資金は潤沢にあります。よって、本日も7千9百ドル相当の資金を投入しました。銘柄別の詳細は次のリストのとおりです。

まさに、乱れ買い・・・

 米国版の「損保株」を2銘柄新規購入しています。そして、株価下落の原因を作った「ホーム・デポ株 HD」4株を新規購入しています。更に、「アルファベット(グーグル株)」20株を追加購入、併せて「アマゾン株」も9株、追加購入しています。最後は、食肉のタイソン株を8株で締めました。その他、テック銘柄を少々と「バークシャー・ハサウェイ株 B」を1株ですが新規買いしています・・・。


編集後記

 総じて、株価が下がっているようで下がりきっていないのが米国株です。4%近くまで米国金利がズコズコ上がって来ているので、外為で「円安が強化」され、その余波で春先の日本では禁断の物価高が到来するか否か、注目されています。
 私としては、そろそろ「預貯金利息を引き上げる事」を待ち望んでいます。でないと、日本人のマネーが国外流出したままになって、日本国内へ還流してこないのです。日本人のカネは日本国内で使わすようにしないと、勿体ないじゃないですか...。


2/22 ウクライナ侵攻で、やっとこさ米国がしゃしゃり出る...8