米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

4/18 ドル/円は『円』の独歩安。1ドル134.50円へ下落...

 週明けの東京外国為替市場では、前週の米国経済データから「利上げ継続の見通しが強まり」、更に日本銀行の新体制が「暫く、黒田旧体制路線を歩むだろう」との思惑が重なって、深夜帯のNY外国為替市場では、株式市場終了後に134円台半ばまで円売り・ドル買いが見られています。
 安定している堅調なユーロ貨と比べると「円は独歩安」の様相になっています。こりゃ、植田日銀総裁に対して、「お手並み拝見」「一挙手一投足の気配り拝見」を投げかけているかのようです。まさか、為替介入なんて行わないでしょうね?

ネット検索騒動が勃発(ビングVSグーグル)・・・

 ついに狼煙が上がりました。以下、日経新聞の引用です。サムスン側からのリークでしょう。年間利用料の交渉材料として用いる算段でしょうか? 至る所で、イタチごっこが始まりまる様相です。

 (中略)米紙ニューヨーク・タイムズが、スマートフォン大手の韓国サムスン電子が自社端末で通常使う検索エンジンをグーグルからマイクロソフトの「ビング」に切り替えることを検討していると報じた。グーグルから利用者が離れるとの懸念から株価は一時4.0%下落した。


 マイクロソフトがビングに組み込んだ対話型人工知能(AI)「チャットGPT」への関心が高く、サムスンが対応を考えているようだ。

 同紙によると、サムスンとグーグルの年間30億ドルの契約が危機にさらされている。アップルとの契約は200億ドルと大きく、年内に更新を控えているという。


 AI利用で優位に立つマイクロソフトがグーグルのシェアを奪うと期待され、マイクロソフト株は1.9%上昇する場面があった。(中略)(日経新聞 2023年4月18日 7:20)

2023年1~3月期の米主要企業の業績は、2四半期連続で減益へ・・・

 金融情報会社リフィニティブは、2023年1~3月期の米主要企業の業績は2四半期連続で減益になる見通しと公表しました。FRBが意気盛んに「利上げに邁進する中、利上げが続く期間が長くなれば企業体力が剥がされて企業業績を冷し、全般の景気を押し下げる」と見られています。これから決算発表の本格時期という事もあって、暫くは個別銘柄の物色へ向かうことでしょう。

テック企業の米Apple社が銀行口座を提供、利率は何と4.15%!

 金融下剋上が一気に進みそうな機運です。こちらも、日経新聞から引用します。遅かれ早かれ、アップルは日本でも実施する下準備に掛かるものと見られています。単独で行うのか、それとも何処かと組むのか・・・。

 米アップルは17日、同社のクレジットカード利用者向けに、年4.15%の利率で銀行口座の提供を始めたと発表した。米ゴールドマン・サックスが貯蓄口座の提供と管理を担う。利率は他の銀行より大幅に高く、金利競争が激しくなる可能性もある。


 4.15%の預金利回りは、0.3%台にとどまる貯蓄口座の全米平均の10倍以上となる。アップルは「利回りは随時変更される可能性がある」としている。シリコンバレーバンクが急激な預金流出によって3月に破綻して以降、米国の銀行の間では預金確保のため金利引き上げが進んでいる。


 アップルは米国でクレジットカード「アップルカード」を発行している。クレジットカードなどを管理する財布アプリ「ウォレット」内のアップルカードから直接、貯蓄口座を設定して管理できる。

 他の銀行口座からも預け入れができる。アップルカードで買い物などをした際に付与される「キャッシュバック」がその口座に自動で入金されて、残高に対する利息が受け取れる。


 口座を開設できるのは米国居住者で、手数料や最低入金額、最低残高といった条件はない。預け入れの上限は預金保険対象と同じ25万ドルまでとなる。

 ウォレットアプリから口座残高や利息の推移が確認できるほか、別の銀行口座に送金して引き出したりできる。(中略)(日経新聞 2023年4月18日 6:07)

4月18日のトピックス

 ダウ工業株30種平均は反発して、前週末比100ドル71セント(0.3%)高の3万3987ドル18セントで終えました。ナスダック総合株価指数も反発。前週末比34.258ポイント(0.3%)高の1万2157.724で終えています。
 

強い経済データは、回り巡って「相場の重荷」となる・・・

 公表された「米経済指標の改善」を受けて景気の先行き不安が和らいだ半面、「経済指標の上振れ」で米連邦準備理事会(FRB)が利上げを続けやすくなるとの見方が強く意識されて、市場の重石となっています。
 明日以降も続く、主力企業の決算発表を控えて株買いの勢いは乏しく、市場には厚い雲が架かったままです。

これが、バフェット流キャリー取引(日本株と円起債)...

 これまた日経新聞が取り上げた記事です。今日の日経新聞は『仕上がりが、出来栄えが良い』です。かなり長文ですが、バフェット氏とバークシャー社の「経営の神髄を捉えている」Goodな記事です。

 日本の商社株への投資を増やした米投資家ウォーレン・バフェット氏。金融取引としてみれば、長期で安く資金を集め、高めの配当利回りで利ざやを狙う「キャリー取引」ともいえる。

 かたや集めたはずの資金が短期で逃げ出し長期運用が行き詰まったのが米シリコンバレー銀行だ。脆弱な銀行の逆を行く時間軸の取り方で周到に利ざやを稼ぐのがバフェット流だ。


 バフェット氏が商社株の買い増しを表明してから3日後の14日、同氏率いる米投資会社バークシャー・ハザウェイの資金調達が明らかになった。通貨は円建てで、総額1644億円。保有する商社5社の時価総額の0.6%に相当する規模だ。

 注目すべきは返済期間と金利水準だろう。3〜7年債のほか、10年、30年債まで広げた中長期の借り入れになる。金利は3年債で0.907%、最も長い30年債で2.325%となっている。


これが、バフェット流キャリー取引(日本株と円起債)...1

 これを元手に商社株に投資するとしよう。17日時点で三菱商事や伊藤忠商事など5社の配当利回りは3.1〜4.7%。この水準が続けば、利ざやとしては3年債で2〜3%強、30年債でも少なくとも2%近くを見込めると計算できる。


 バークシャーの円建てでの調達はこれで6回目で総額1兆円を超える。過去はさらに低い金利で調達でき、当時の配当利回りをみると抜ける利ざやはもっと大きかったはずだ。2020年春時点では利ざやが5%を見込めるような取引があってもおかしくない計算だ。

 このキャリー取引が成功するカギは、配当利回りが当初見込んだ通りの水準を将来も維持することにある。持続して現金を稼ぎ出せる強いビジネスで、配当を増やし続ける投資先でなければならない。それをもってバフェット氏は経営の質だといい、商社株にそれを認めたのだといえる。


これが、バフェット流キャリー取引(日本株と円起債)...2

 (中略)バフェット流のキャリー取引の醍醐味は、低利で長期に確保した資金を投資に回すことにある。過去の同氏の成功は、傘下の保険事業で入ってくる保険料(フロート)を元手に株式投資や企業買収に振り向けたことだった。リーマン危機で苦境に陥った米金融機関の増資に応じた際も、配当利回り10%という約束で優先株を引き受けた。


 意義深いのは、こうしたバフェット流が今の米銀を揺さぶる流動性の問題について、反対側から照らし出す役目を伴い始めていることだ。


 3月に破綻した米シリコンバレー銀行もまた一種のキャリー取引が収益の支えだった。低金利時代に集めた預金を元手に、利回りが高めの長期国債や住宅ローン担保証券などに投じ、利ざやを稼ぐモデルだ。ところが短期金利の急激な上昇で長短金利が逆転すると経営が一気に行き詰まった。


 バフェット氏との根本的な違いは、元手を短期の資金に頼っていたことだ。いざ目算が狂うとたちまち資金が引き揚げられ、流動性の問題に直面した。いや応なく長期運用の資産を手放すところに追い込まれた。


 長年続いた大規模な金融緩和によって、シリコンバレー銀行と似通う収益モデルに傾いた金融機関やファンドは少なくないはずだ。短期資金に頼るキャリー取引の脆弱性に懸念が強まる可能性は否めない。そうであるほど、長期資金によるキャリー取引の強さを知る老練バフェット氏がまた浮き上がるのかもしれない。(日経新聞 2023年4月17日 20:46)

MYポートフォリオ

 株価不安定な「地銀を集めた」BANKパックを構築して、数日経過しました。今日も4銘柄を追加するなど、個人的に楽しんでいます。今注目の高利回り「ドル建てMMF」の円換算値を記録として残すようにしました。円換算時の損益管理をようやく始めるのです。


編集後記

 今、皆が羨望する「人工知能AI」は、これぼっちの意思のカケラさえ持つこともなく、安易に偽情報を生成できるシロモノです。園児のキーボード操作程度で、『人間の不安心理を煽って知らん顔するだけではなく、簡単に死に追いやることも』できてしまうのです。

支払で右往左往している「おっちゃん」を見掛ける...

 某ドラッグストアの料金支払いカウンター付近で右往左往している「おっちゃん」を見掛けました。マイナンバーカードのポイント付与で得たものなのか、不慣れそうなスマホ決済を行いたいのでしょう。しかし、何せ相手はコテコテの『支払い自動精算機』です。

「おっちゃん」の困った時の神頼みは、単純に『大声』を上げること...

 店員さんも少ないディスカウト店なので、直ぐレクチャーに行ける人もいなく、見る間に支払い列の人達が膨らんで来ます。周りから遠巻きにされ、不機嫌になった「おっちゃん」は、遂に天下の宝刀である『大声』を上げたのです。この後のことは想像にお任せしますが、このような「おっちゃん」は何故か野球帽を被っている人が多い・・・。

こんな「おっちゃん」でも、人工知能AIと対話できる社会が直ぐそこに...

 まぁ、こんなことはさて置き、このような「おっちゃん」達でさえ、スマホから「人工知能AI」に触れることができる社会が「すぐそこに待ち構えて」いるのです。火をつけたのは、独占を目論む欧米企業のマイクロソフト社と、何かと話題を欲しがった米国マスコミでした。そして、間違いだらけの「人工知能AI」を煽っているのか「アナリスト達」です。


4/18 ドル/円は『円』の独歩安。1ドル134.50円へ下落...8