5/13 渋々、市場は「年内の利下げなし」を織り込み始める...
ドルが急騰を演じて、1ドル135円台半ばへ上昇(円安へ)。米国債10年利回りも3.45%へ上昇(債券価格の下落)して、週末を迎えました。これは、金融市場で「追加利上げの可能性が再燃」して、ドル買いが強まったからです。
ドル・円は135円75銭まで上昇、転換線135円64銭を突破して、200日移動平均水準の137円04銭を再び目指す展開に移行したようです・・・。
年内の利下げなど、そもそも現時点で何のカケラもない・・・
米FRB高官達は、市場内でくすぶる「利下げ論議を封印」する為に得意の「遠吠え」を始めました。結果、市場スズメ達は、渋々ながら「年内の利下げなし」を織り込み始めたようです。私ども素人でも、現時点で年内利下げなどある筈がないことぐらい判りますが、貪欲な者達は利下げを風潮とすることで、一発一儲けを企んでいるのでしょうか。
米ミシガン大学消費者信頼感調査、インフレ見通しが強い...
どのような調査方法なのか興味もないですが、公表された「1年後及び5-10年後の消費者が予測するインフレ見通し」が、市場予想を上回ったことで「ドル買い」が強まったようです。特に、「5-10年後のインフレ見通し」は、2011年以来の高水準ということで、マスコミは再三再四取り上げています。ドル・円は1円以上の円高。私なんぞ、まだまだの「円安」範囲だと思いますが...。
- 5月の消費者信頼感指数(速報値)は57.7。昨年11月以来6カ月ぶりの低水準。4月の63.5から低下して、エコノミスト予想の63.0も下回った模様。
- 1年先のインフレ期待は4.5%。4月は4.6%でした。
- 5年先のインフレ期待は3.2%と4月の3.0%から上昇して、2011年以来の高水準となった模様。
米シカゴ連銀グールズビー総裁、インフレ改善の進展はない...
米シカゴ連銀グールズビー総裁は、インタビューで「インフレは依然として過熱し過ぎる。少なくとも鈍化はしているが...。」「FRBの2つの責務において、最大雇用の達成では進展も見られるが、インフレでは進展していない。」等と、『インフレ改善の進展はない』と言及したことで、市場は失望状態となった模様です。
ボウマンFRB理事、物価高継続なら「追加利上げ必要」...
欧州中央銀行(ECB)のイベントで、ボウマンFRB理事は「最近の雇用やインフレ指標が、著しいインフレ改善の証拠になっていない。」とし、物価高や労働市場のひっ迫が継続した場合は、『追加利上げが必要』との見解を示しました。
- 金融政策にあらかじめ予定された道筋はない。
- 直近のCPIや雇用統計は、インフレが今後持続的に低下する証拠になっていない。
米債務上限問題は、来週に持ち越し・・・
これって、米国自身が自身を縛る法律を制定したからです。誰の責でもありません。よって、この問題は「米国の自作自演の範疇」にあるので、海外投資家は何も懸念することはありません。「破綻させられるものなら、させて見ろ」的な心境・姿勢でよろしかろうと思います。ここまで付き合っていられません^^。
バイデン米大統領と共和党のマッカーシー下院議長の会談が来週に延期され、週明け早々の開催で合意と報じられています。
5月13日のトピックス
ダウ工業株30種平均は小幅に5日続落、前日比8ドル89セント(0.02%)安の3万3300ドル62セントで終えました。ナスダック総合株価指数は3日ぶりに反落し、前日比43.764ポイント(0.4%)安の1万2284.743で終えました。
下がれば買いたく症候群…
下がれば買いたくなる症候群がムクムクと頭を擡げてくるようです。今や米株の優良銘柄は結構高くなっているので、買い上げ・売り下げに精を出すのではなく、株価の上げ下げに止まって、週末には買い戻しされるパターンが見られます。痺れを切らした投資家は、代替として、日本株へ矛先を向け始めています^^。
株を買い進めるだけ、好材料が乏しい...
米消費者の景況感悪化を示す指標を受け、米景気の先行き懸念から売りが優勢になった。米連邦政府の債務上限を巡る不透明感も株式の買い手控えにつながっています。
ダウ平均は前日までの4日間で360ドルあまり下落した後なので、主力銘柄の一角には押し目買いも入りやすく、取引終了にかけて下げ渋っています。
MYポートフォリオ
この辺りが、「一応の株価天井」のような気がしてなりません。何の理由もないですが、どうも強気になれない「どんよりとした気分」です。日本株へ外国勢が押しかけています。5月は強気の日本株、どんよりとした米国株の印象です。
編集後記
先週から、休日には「半ズボン」のいで立ちで歩き回っています。くっきりと日焼け痕が確認できる程、直射日光が強くなっているので痛し痒しです。土日連休をお楽しみ下さい。
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