米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

5/25 ここに至って、超短期筋の『円安仕掛けが跋扈』する...

 米10年債利回りが再び上昇基調を強めています。6月FOMCでも「データ次第で利上げ継続すべし」が強調され、パウエル議長の「銀行破綻による信用収縮化」や「FOMCで利上げ1回飛ばし」の腹案など蹴散らかすかのように、一目散に3.74%台まで上げ幅を拡大しています。

139円台へ到達しちゃったよ…

 この結果、日米金利差が更に開いたことから、上昇が一服していたドル買い・円売りが再燃、米国株が値下がる中、一気に139.44円まで上昇して高値を更新しました。ドルはユーロに対しても同様。ザックリ、私案を申し上げると、ここには次のような事情が考えられます。


5/25 ここに至って、超短期筋の『円安仕掛けが跋扈』する...1

  • 鳴り響く、FRB首脳の「利上げ継続」宣言が勢いを持っていること。裏返せば、パウエル議長の剛腕(指導力)不足を露呈していること。
  • 米債務上限問題を背景に、債務不履行への警戒感から米国債の利回りが上昇(債券売り)していること。裏を返せば、トランプ一派の突き上げが依然として党内で強いので、合意まで見通せないこと。
  • 長年築いてきた「円貨」が持つ、嘗ての安全神話が色褪せていること。

大勢の「円安」仕掛け人が、浮揚するマネーに群がる...

 米国株が停滞している間、日米の金利差が一段と意識されて、短期投資家達の間で『ドル買い、円売り』のクロス取引が一段と強まっているのです。
 債務上限問題の解決、先行きが不透明になっている中、仕掛け人たちの動きが140円超えもさることながら、150円近くの天井まで突っ走る腹積もりかもしれません。

この先の展開など、誰にも分からない...

 今の時期は、FXで「ドル買い、円売り」の取り組みが超短期的に妙手かもしれません。一方通行の規制が強く・確実で、流れに乗るだけでソコソコ行けそうだからです。一言で言うと、『円安がどこまで進むのか、誰もが見通せない状況』になってしまっています。

まわり回って、米国株変調にも注意しないと...

 これに加えて、米国市場の「GAFAMを含むハイテク銘柄」が崩れたら最後、もう一波乱が待ち構えているような不測の事態を強く持っています。
 この時期に「米国株のコバンザメ」である日本株が、一気呵成に上りつめたこと自体も『変調』ですし、日本投資家向けに「体よくバフェット氏の立ち位置が利用された」ような気がしてならないのです。

そして、最後の締めは「ニッポン」...

 すると、6月以降、「円高進行→日本株売り」といった急転直下の巻き戻しが発生すれば、投機筋の懐には「莫大な獲得マネー」が入り込むことでしょう。しかし、現実問題として、このような展開になれば、最早メチャクチャです・・・。

5月25日のトピックス

 ダウ工業株30種平均は4日続落(上昇マグマが溜まりに溜まっています)した。前日比255ドル安の3万2799ドルで終えました。これは約2カ月ぶりの安値です。ナスダック総合株価指数も続落。前日比76.083ポイント(0.6%)安の1万2484.162で終えました。


5/25 ここに至って、超短期筋の『円安仕掛けが跋扈』する...2

銘柄調整の売買タイミングには、最適な時期・・・

 米連邦債務の上限引き上げを巡る交渉の停滞や米連邦準備理事会(FRB)の利上げ継続に対する警戒感が相場の重荷でした。景気の先行き不透明感が強く、業績改善を示した銘柄への買いが続き難くなっています。この機を利用して、保有銘柄の入れ替えに勤しむ投資家が多いという事なのでしょう。心配し過ぎは無用です・・・。

MYポートフォリオ

 予定どおり、GAFAM銘柄の売却と資源銘柄の買い増しを実行しました。それと、手持ちの現預金を増やしています。こんな時は、何事も楽しまなきゃ~。


編集後記

 「インフレが目標の2%に戻っているとの明確な確証がない限り、利上げの終了を支持しない。」などといった『暴言』を堂々と吐く奴(FRBのウォラー理事)がいます。数値に固守する頑固者は、競馬がよほど得意なのでしょう。嘗て、田中角栄氏は『人は木の股から生まれて来るのではない』と、周りの者達によく言い聞かせたと云います。

何事にも、見守る度量の広さが必要・・・

 誰も『利上げの終了』を念頭に置いて議論しているのではなく、良識ある有識者は『過去1年以上に亘って引き上げ続けて来た米国の利上げ効果を、少しの含みを持たせる意味で見守って(引き上げを1度のパス)は...』的なサジェスチョンしているだけです。

米財務省証券(TB)の利回りが一時、7%台へ

 報道によると、投資家が満期の近い米財務省証券(TB)の保有を避ける動きが一段と強まり、「6月1日や6月6日に償還(満期)を迎えるTBの利回りは一時、7%台に上昇した」とのことです。こりゃあ、興味を引かれます・・・。


5/25 ここに至って、超短期筋の『円安仕掛けが跋扈』する...9

こうなりゃ、「念仏の鉄」に頼むことだ!

 2024年、次に政権交代が米国で起こると「民主党の仕返し」が至る所で見られる事でしょう。民主主義に基づく政治は「衆愚政治、金権政治である」とは、よくぞ言った言葉です。しかし、私なんぞ、社会主義や共産主義、権威主義のまやかし政治よりは余程マシだと思っていますが・・・。悪い奴は「念仏の鉄」にボキボキにしてもらえ...。


5/25 ここに至って、超短期筋の『円安仕掛けが跋扈』する...10