米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

6/1(米)FRBの金融引き締めと(日)電気料金の値上げ...

てぇ~、言うか、暗に「利上げ見送り説」を語るFRB高官...

 FRBのジェファーソン理事(ナンバー2の副議長)は31日、米国の金融政策について、「たとえ、次回の米連邦公開市場委員会(FOMC)で『政策金利を据え置く』としても、政策金利がピークに達したと解釈するべきではない。」との認識を示しました。
 これは【インフレ定着を防ぐために利上げを再開する可能性がある】ことを強く示唆し、【引き続き、金融の引き締めが続くこと】へ警戒を投げ掛けました。


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米の利上げ確率が約30%に急低下...

 これらのことで、「6月の利上げ確率」が、発言前の約70%から約30%に急低下しています。如何に、これら予測なるものが『根拠薄弱』であるかを物語っています。なお、フィラデルフィア連銀のハーカー総裁も「現時点で利上げの見送りを支持している。」と述べました。明日6月2日発表予定の「5月雇用統計」次第ですが、『円高』に向かいそうなので、暫く『ドル買いを一時停止』されることをお勧めします^^。

6月1日~、日本の電気料金が大幅に値上げされる...

 日本の大手電力7社は、6月1日の使用分から電気料金を値上げします。値上げ幅は各社平均で15%余りから39%余りと、昭和時代の石油ショック時に匹敵する『大幅な引き上げ幅』となります。値上げ理由は、国力が弱まったことによる「円安」と、火力発電向けの燃料費が高騰している2点です。


原発の優位性を強調する「政府の魂胆」が透け見える・・・

 大手電力10社のうち、▽北海道電力、▽東北電力、▽東京電力、▽北陸電力、▽中国電力、▽四国電力、▽沖縄電力の7社は、政府から値上げ認可を受け、6月1日の使用分から、家庭向けで契約者が多い「規制料金」を値上げします。
 値上げ幅は、送配電網の利用料金の改定分を含めた「平均値」で、次のとおりです。

  • 北海道電力が20.1%
  • 東北電力が21.9%
  • 東京電力が15.3%
  • 北陸電力が39.7%
  • 中国電力が26.1%
  • 四国電力が23%
  • 沖縄電力が36.6%

 5月使用分と比べ「月額906円~3792円の値上がり」との試算があります。なお、原発稼働を行っている関西、九州、中部の3電力は、気の毒にも「値上げ申請」をさせてもらえなかったようです。

もうやく、日本でインフレの幕が切って落とされる...

 ガソリン代の高騰を補助金支給でひた隠しにしていた日本。遂に公共料金のキングである電気料金が今日から値上げとなります。半端ない上げ幅ですから、エアコン機器の使用が本確保する中で、次月以降、電気料金明細書をご覧になって驚かれることでしょう。
 2023年6月1日は、日本でインフレーションが目に見えて現われて来る初日、時限爆弾である原発が本格稼働する記念日です。

6月1日のトピックス

 ダウ工業株30種平均は続落、前日比134ドル51セント(0.4%)安の3万2908ドル27セントで終えています。ナスダック総合株価指数は4営業日ぶりに反落し、前日比82.141ポイント(0.6%)安の1万2935.285で終ました。


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懸念事項は、何も解決していない・・・

 市場では、米連邦準備理事会(FRB)の「金融引き締めが継続・長期化」し、景気が冷え込むとの懸念が俄然としてクローズアップされています。なお、債務上限を巡る合意案の下院での採決を翌日に控え、結果を見極めたいとの雰囲気も強かったようです。
 「AIラリー」を煽って活況を装っていた米国市場も、今やタマ切れのご様子ですし、日本市場の賞味期限切れも明らかになって来ることでしょう。

MYポートフォリオ

 黙々と株価を下げ続けるディフェンシブ銘柄や高配当銘柄の中でも、特に「タバコ銘柄」は突飛ものです。WTI原油先物価格の下げに連れ安とされた「原油銘柄」も、52週最安値付近まで値下がって来ている銘柄が多くて、興味が尽きません。
 特に、これらは私のお気に入りなので、傍観できずに落穂拾いしています。単細胞の私は、株価が下がれば買う...の機械式パターンで、これら銘柄を買い続けることでしょう。


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ポートフォリオ構成の一部変更に着手・・・

 5月全体の取引状況としては、利が乗ったGAFAM銘柄を売却。現預金捻出のめに「評価損が出ている銘柄」を強制売却して、GAFAM銘柄と損益通算しました。早い話が、損切りした少しでも税を取り戻したこと。ポートフォリオ構成の変更を視野に入れて持ち分を改めたことです。


保険株で、安定化を目指した筈なのに・・・

 3月に発生した「米国版金融危機」に対して、米国籍の保険銘柄を厚めに追加購入してポートフォリオ安定化を目指した筈なのに、評価損を大きく計上して「損切りする羽目」となったこと。大いに反省です。日本の損保企業も大幅に第4四半期決算内容を悪化させているので、私の考えが甘かったこと、決定です。


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暫くは、配当額と配当率を重点的に・・・

 いつまでも続く「高金利」はないので、6月以降、先々を据えて「配当額と配当率に軸足を置いた」ポートフォリオ構成を考えています。
 5月半ばから、試験的には取り組んでいますが、不動産購入もあったりと、投資資金額の確定に手間取ったので中途半端でした。5月31日時点で、次のようになっています。


・配当等の年間見込み額(税込み) $37,341.64
・配当等の年間見込み額(税込み、円) $5,203,706.25
・株式評価額と資金を含む配当率 7.08%
・株式評価額に対する配当率 7.85%
・初期投資額に対する配当率 8.16%
・配当月額見込み額(税引き) $2,178.26
・配当月額見込み額(税引き、円) $303,549.53

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編集後記

 幼児の成長を傍らで見守ることすら、どれ程大変なのか、昭和世代の私などは「妻や母親任せ」で過ごして来たので、体験したことがなく、言葉を発することなどおこがましいです。乗車確認を怠った、幼稚園の送迎バス内に取り残される「事故」も、昨年は頻繁に起きています。

 本来、このような事故は、昔から度々起こっていたことでしょう。現代はSNS時代ですから、事故発生を隠し通せなくなってきたことで、あたかも頻繁に発生している印象を受けるだけかもしれません。
 今回の「窒息事故」のように、もの云えぬ『幼児期の集団生活』の陰には恐怖が潜んでいます。被害者側の苦しみ・無念さは想像を絶するものがあり、申し上げる言葉もありませんが、加害者側の辛さも言うに言われぬものがあることでしょう。


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