米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

8/4 バフェット氏「米国債の購入、心配ご無用」宣言...

 大魔神バフェット氏が咆えました。著名投資家のウォーレン・バフェット氏が率いるバークシャー・ハサウェイ社は、フィッチ・レーティングス社が「米国債を格下げ」した後も変わらず「米国債を引き続き購入する」と宣言しています。
 米国債を買わずしてどうする?『不埒な悪行(フィッチ・レーティングス社による米国債券の格下げ)を三昧』ということでしょう。


8/4 バフェット氏「米国債の購入、心配ご無用」宣言...1

バフェット氏は、国家へ絶大なる信頼感・・・

 彼にとって「米国そのものが、自分に富を与えてくれている。米国は類をみない偉大な国家であり、何も心配いらない。万が一、意に反することが生じたとした場合、それに殉ずる覚悟である。」といった心積もりかも・・・。

連続で100億ドルの米国債を購入・・・

 バフェット氏は2週連続で米国債を100億ドル分購入していると述べています。来週も購入予定で、3カ月債券にするか、6カ月債券にするか、検討中と胸中を明かしました。自国の国債を躊躇なく購入する、彼は生粋の米国人です。

 バフェット氏は「バークシャーは先週月曜日に米国債を100億ドル(約1兆4300億円)購入した。今週の月曜日にも100億ドルの米国債を購入した。来週の月曜日について唯一の問題は、100億ドルを3カ月物の財務省短期証券(TB)で買うか6カ月物で買うかだ」と米経済専門局CNBCで語った。「心配しなくていいこともある。これはその一つだ」と述べた。(中略)


 バフェット氏と対照的に、パーシング・スクエア・キャピタル・マネジメントの創業者、ビル・アックマン氏は2日遅くにX(旧ツイッター)への投稿で、長期金利の上昇が株価に与える影響に対するヘッジとして、また純然な売り持ちとして、30年物国債を「かなりの規模で」ショートにしていると明らかにした。

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『同じ理由で、下げ続ける相場はない』・・・

 日本人の性格なら、困難な事象が生じた時など、月曜日から金曜日までの1週間を「ひとまとめ」にする傾向が強いです。週末の金曜日に「そろそろ...」的な考え方を出そうものなら『変人』と見做されます。欧米人はこれと正反対で、『週内に生じた厄介な事象は、週内で抑え込む』方策を取ることが基本戦略となっています。
 「同じ理由で下げ続ける相場はない・・・」の譬えどおり、フィッチ・レーティングス社による「米国債の格下げ」余震は、今日の米国市場で終結したと捉えています。

8月4日のトピックス

  • ダウ工業株30種平均は続落し、前日比66ドル63セント(0.2%)安の3万5215ドル89セントで終えています。
  • ナスダック総合株価指数は3日続落、前日比13.732ポイント(0.1%)安の1万3959.715で終えました。

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アップルとアマゾンの四半期決算内容・・・

両雄ともに収益の好調さを維持しているようです。

  • 米アップル が4日発表した第3・四半期(7月1日まで)決算は、売上高と利益が市場予想を上回りました。同四半期の売上高は1.4%減の818億ドル、1株当たり利益は5%増の1.26ドル。リフィニティブIBESがまとめたアナリスト予想の816億9000万ドル、1株当たり1.19ドルを上回っています。なお、同社の株価は、市場閉鎖後の時間外取引で、終値から▼5ドル程下回って推移しています。
  • 米アマゾン・ドット・コムが3日示した7-9月(第3四半期)売上高見通しは市場予想を上回りました。主力の電子商取引事業が好調でした。7-9月期売上高見通しは1380億-1430億ドル(約19兆7000億-20兆4000億円)。アナリスト予想の平均は1383億ドルだった。営業利益見通しも55億ドル-85億ドルと、市場予想の平均(54億1000万ドル)を上回っています。なお、同社の株価は、市場閉鎖後の時間外取引で、終値から△11ドル程上回って推移しています。同社株の年初からの上昇率は53%。

MYポートフォリオ

 高配当銘柄でディフェンシブ銘柄にも近い「通信、タバコ、タンカー、製薬銘柄」の株価が沈んでいたので、ひたすら買い向かいました。


編集後記

何事も信頼感に基づいて、尊敬の念がないと「ダメなんだ」・・・

 私なんぞ、日本人の著名投資家から「日本国債に関して、何も心配いらない。私は毎週、日本国債を購入している。」といったコメントを、今まで聞いたことがありません。
 更に、バフェット氏は米国政府に対して、「税の公平さを保つためなら、我々富裕層投資家の利益に対してもっと税を課せばよいのだ。」的な発言を繰り返し述べています。「隙あらば、サラリーマン増税に邁進する岸田氏と取り巻き連中」に聞かせたいです・・・。


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