米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

8/5 アマゾン株へ見直し買い、クラウド成長に強い期待感...

 今日の主役はアマゾン株、ただ1銘柄と言い切っても過言ではありません。昨日の四半期決算発表から同株への「見直し買い」が続き、本日の終値は139.57ドル、これは昨日の終値から+10.66ドル高(+8.27%高)で、出来高1億5千264万株程を伴っての高値です。これは、平均出来高の凡そ3倍となります。更に、市場終了後の時間外取引でさえも引き合いが強くあって、+0.18ドル高(+0.13%高)で推移しています。

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アマゾンは、4〜6月期に変貌を遂げた・・・

 ① アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)の成長が加速したこと。
 ② 赤字続きであった「小売部門」の採算改善が示されたこと。

 以上の2点が、投資の玄人筋の好感を得たようです。GAFAM銘柄の中で「出遅れ感」があった同株は、一気の勢いでライバルを抜き去ってしまいました。
 特に、小売り部門では「まだまだ収益の改善余地がある」との見方が根強いので、同社株の収益性が俄然クローズアップされています。
 アマゾンが従来の成長性に「収益性が加味」してくれば、同株を株式ポートフォリオの中心に置かないと、ライバル達に利益率で差が付けられることが確実です。


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8月5日のトピックス

  • ダウ工業株30種平均は3日続落、前日比150ドル27セント(0.4%)安の3万5065ドル62セントで終えました。
  • ナスダック総合株価指数は4日続落。前日比50.477ポイント(0.4%)安の1万3909.238で終えています。

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7月の米雇用統計

 非農業部門の雇用者数の増加幅(前月比で18万7000人増)が市場予想(20万人増)に届かなかった半面、平均時給の前年同月比の上昇率は市場予想以上でした。
 当然のことながら、この結果がだいぶ先である「9月のFOMC」に与える影響は「全くの白紙」です。しかし、市場スズメ達は「米連邦準備理事会(FRB)による利上げ継続の可能性が強まった」とけたたましく煽りまくり、株売りを進めている始末です。

原油は価格戦略もあって、高値・安定化し始めた・・・

 とかく不協和音が表面化し易い、石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国で構成される「OPECプラス」ですが、昨今はリーダー格のサウジが単独の自主減産を買って出るなどの対策を講じることもあって「協調的な運営」となっています。
 原油価格が高値安定化し始めると、株式市場では「原油価格の騒乱」を理由にした売りが絞られるので、上昇に向けた布石が打たれたことになります。

米国人が考える老後資金は、何と「1億8千万円」なり・・・

 日本では今でも「老後資金2千万円」の記事が至る所で散見されます。これは、政府機関が発表した「日本人の平均寿命から定年退職後の余命を30年と仮定した際、標準的な生活を送るために必要とされる資金」と説明される金額のことです。
 ところ変わって米国人なら、これをどのように考えているのか?といった記事がありました。米国の成人2740人を対象に行った調査では、その額は約130万ドル。日本円にしておよそ1億8千600万円。その差、じつに9倍を超える、というものです。そして、今回の調査で米国人の平均的な退職年齢が65歳ということも明らかになったそうです。

MYポートフォリオ

 嫌われ者の「タバコ銘柄が売り対象」となっていましたので、コツコツ拾いを実行しました。なお、原油減産による価格安定に関して、あのサウジがロシアと手を握って、本気度を出して来ているので、価格面で引き締まって来ています。


編集後記

 発表された7月の米雇用統計において、非農業部門の雇用者数が市場予測数より少なかったことは、「利上げの停止に関してプラス面」が強く出ています。一方、平均時給に関して前年同月比の上昇率が市場予想以上となったことから、「利上げの停止に関してマイナス面」が強く現れています。

まさに、ヤジロベー

 今回、株式市場は「非農業部門の雇用者数」より「平均時給」に重きを置いて突入し、3大株価指数がマイナス圏に沈んでしまいました。今後とも、公表されるデータがいずれにも解釈できる数値となることが多々ある筈です。その時どきで、勝手気ままな解釈が罷り通ることでしょう。

米S&P500種別 Or アマゾン株のいずれが勝者に・・・

 将来を睨んで、米S&P500種別へコツコツ投資を行うか、アマゾン株へ積み立て投資を進めるか、どちらが十年後のパフォーマンスが優れるのか...。嘗て、米国では真剣に議論された時があったという話を思い出しました。


今週もお疲れ様でした。土日連休をお楽しみ下さい・・・。


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