米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

10/31 週別・月別の投資状況分析リスト他...

 10月最後の取引日となった29日(金)、終盤に見せた怒涛の株価上昇が11月相場の幕開けの狼煙となるのか、興味が尽きない週末です。

週別・月別の投資状況分析リスト

ETFの週間動向

 ETFを見回すと、今週はハイテク銘柄が株式市場を牽引したことは衆目の一致するところです。データ的にも「QQQ」の損益額が3,891ドル増、率にして103.11%、ダントツの結果となりました。ナスダック100総合指数をなぞる「QQQ」は、ジェットコースターのように上げ下げのキツイ時が多いですが、今はベスト状態でしょう。すると、次週は下げを演出するかもしれません。なお、金融セクターやエネルギーセクターは小休止の状態でした。

個別の週間動向

 個別銘柄を見回すと、トータル損益で大きなマイナスが生じています。前週から取り組み始めた時期的なものがありますけど、平均株価が高値で推移している時の「個別銘柄への買い」は、一旦下げた時に「買い向かう、買い下がる」を実行、所謂『押し買い』になります。このため、暫くはこのような低飛行が続きます。

10/31 週別・月別の投資状況分析リスト

ETFの月間動向

 損益率でみると、エネルギーの「XLE」が109.36%でトップ。過去の低迷期が嘘のような上昇ぶりでした。直近は一服ですが...。全てのETFが100%を超える損益率となり、3大株価指数が絶好調で終了したことが読み取れます。生活必需品の「XLP」が一息で、今、ETF価格72ドルが大きな壁となっている感じがします。

個別の月間動向

 医薬品の「メルク株」が114.70%でトップ。ご承知のようにメルク株は、錠剤のコロナ治療薬の開発・FDAへの申請を経て、一気に大きく株価が上昇。その後、治療効果に関する疑義報道が出始めて、株価下落し低迷期がありました。
 私が買い始めたのはちょうどこの時分です。よって、四半期決算発表からの株価上昇の再点火があって今に至る株価となっています。このような推移を経ているので、上昇率が大きいと思われます。
 反面、初期のコロナ治療薬であるレムデシビルの「ギリアド株」は、四半期決算を経て大きく株価が下落しています。決算内容は対前年同期と比べると良好だったのですが、HIV治療薬の低迷、特許切れの問題、メルク他の製薬会社のコロナ治療薬の躍進があって、今後の収益構造に疑問符が付いた模様です。で、お決まりの株価下落となりました。

週間・月間の売買状況

 下図の左辺が週間売買状況、右辺が月間売買状況のリストです。例の如く、全株を売却した銘柄はリストから除外しています。


前週の売買状況

 ETF売買は、平均株価の高値推移もあって全て見送っています。主な個別銘柄に関しては、次のとおりです。今週の個別銘柄の購入額が、9万4千500ドルとは我ながら驚きです。

ロッキード株

 お気に入りの防衛銘柄の「ロッキード」が、決算後に大きく株価を下げて来ましたので新規買いしています。同社は米国政府頼みで「線」が細い感じのする銘柄ですが、米国の骨幹に係わる企業であること、財務は良好であること、一株利益から見て配当割合率が低いにもかかわらず配当率の高いところが気に入っています。
 中国やロシアが音速の数倍となるミサイル開発にしのぎを削っています。米国で開発の筆頭は同社の技術陣です。末永く持ち続けられるように気を引き締めたいし、ライバルのグラマン株なども狙ってみたい気持ちが強いです。

ビザ株

 以前から買いのジャブを出していたクレジットカード最大手の「ビザ」は、自社でクレジットカードの発行、利用者からの資金の回収を行っていません。カード支払いネットワークを構築・維持して、定率で手数料を徴収する課金システムを運営しています。
 今や、クレジットカードに『VISA』の刻印がなければ、世界中で安心して利用できないシステムとなっています。『資金回収リスク』をカード発行元に押しやる営業を全世界(中国を除く)で行っています。
 余談ながら、「マスターカード」も同様な企業姿勢ですが、アメリカン・エクスプレスは、自社でクレジットカードを与信発行して、資金回収のリスクを負う営業となっています。

アルカリア株

 米国内で「マルボロ煙草」を独占販売、電子タバコのジュール、カナダの大麻企業に投資している企業です。フィップモーリスは米国外で、アルトリアは米国内でと棲み分けを行っています。元は同じ会社でした。コロナ禍前、合併動議が行ったのですが、コロナで株価急落及び市場混乱等があり頓挫しています。しかし、コロナ禍が落ち着いてくると、再び、合併話が起こるは必定と見ています。
 決算内容が芳しくなく、一株利益が減少したこと等で株価が今なお下落しています。しかし、日本のJTの同期決算では、売り上げや一株利益が増加したサプライズもありましたので、私としてはアルカリアの次期決算内容を期待して買い増しを続けています。高配当銘柄としても有名です。

スターバックス株

 投資資金の割り振りのミスがあって、ケロッグ株とマクドナルド株を売却せざるを得なくなったこともあり、数年前まで保有していた消費者銘柄の「スターバックス株」が、決算発表後に株価が7%近く下落していたので新規買いしています。
 私はコーヒーが好きですが、今はスターバックス派ではなくコンビニ派となって、味気ないコンビニ店内で日々味わっています。洒落たスターバックス店内でホットコーヒーをいただくと、リッチな気分になり落ち着きます。コロナ禍の反動で元の客足に戻るか否か、注目のところです。

AT&T株

 超大企業にこれ程戦略のミスが現れた事象は近年稀です。結果的に買収が成功せずに、現預金が大きく減少、5年近くタダ働きになりそうな雰囲気です。
 しかし、歴史のある企業であり、新規参入が困難な通信業界に位置していることで、最悪の事態は避けられそうです。であれば、ベライゾンの1/2、今の株価25ドルは魅力的に映ります。配当率は今後引き下げられるのは必至ですが、回復基調になり次第、再び増配も期待できるでしょう。
 なお、AT&Tの業績落ち込みを奪い取るのは同業のベライゾンと見てるので、「AT&Tとベライゾンのセット」で対応していけば、米国の通信業界を丸ごと飲み込めるのではないでしょうか、少し甘いですかね?

月間の売買状況

ETF

 10月初旬にNY市場が不安定になった時、エネルギーの「XLE」、金融の「XLF」、生活必需品の「XLP」の買い増しを数日間継続して行いました。これが功を奏して、現時点では評価益が増加しています。中旬以降、株高に拍車が掛かりETF購入を見送りました。

個別銘柄

 中旬以降、ヘルスケアの個別銘柄が売り基調となっていたこともあり、「BMY」「MRK」「PFE」「GILD」を新規買いして、日々買い増しを行いました。
 ロッキード株、ビザ株の想定外の株価下落があり、悩んだ末に舵を切り直して「IBM」「INTL」「K」「IBM」を売却、保有銘柄を入れ替えました。しかし、この対応は果たして正しい事なのか、結果オーライでよいのか、今後の反省点として対応していきたいです。

米国株セクター別の構成比率グラフ

 今週も引き続き、保有資金を個別株へ振り向けました。購入対象の企業条件は、次の点に合致していることを重視しました。

  • 原則、オールドエコノミーの大企業であること。
  • 他社の参入を防げる『塀が高く、堀が深い』業界で、継続的に配当支払いができる企業であること。
  • 株主に顔を向けていて、積極的に自社株買いを行っていること。
  • 一時的な株価値下がりが続いて、割安に放置されていること。

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