米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

7/2 続 : 2021年6月の市場取引を振り返って-2

7/2 続 : 2021年6月の市場取引を振り返って-2

6月の月間売買状況と1月~6月末までの売買状況

 上図の左側が2021年6月の月間売買状況、右側が2021年1月~6月末までの売買状況になります。6月末時点で保有していない銘柄は非掲載です。上段から「個別」、「ETF」、「簿外A」、「簿外B」の順に列挙しています。
 6月における個別銘柄の売買では保有株式数が▼230株、金額的には▼17,358ドルでした。ETFに目を転じると、保有株式数が△891株、金額的には△47,044ドルでした。6カ月の半期で眺めると、個別銘柄の売買では保有株式数が▼557株、投資金額は▼29,269ドルでした。ETFは保有株式数が△4,016株、投資金額は△338,018ドルの大幅な増加でした。
 コロナショック前のダウ平均が過去最高額となった日のポートフォリオには、保有するETFが全く存在しない環境でした。この日を境に、ETFへの組み替えを強く進めた結果です。(6/末のETF構成比率は78.19%)


個別銘柄

 ポートフォリオの初期段階から『油まみれ』の原油銘柄(4大石油メジャー株式を保有)と『煙まみれ』の煙草銘柄(BTIとJTまで保有)が主力で、毎年、これらは結構な配当金を持ち帰ってくれました。しかし、今回のコロナショックはリーマンショックと異なり、米国以外のADR銘柄は容易く『減配』を行うことが判明。利益確定を信念に損切り売却を最小にして、個別銘柄の構成比率削減を進めました。
 2021年に入り、株価が戻り始めてきたこともあって売却に拍車をかけ、得た資金でVTI、QQQ、IVV、VOO、VT、VHT等の主力ETF以外にも手を広げて買い進み(上図を参考)、ETF構成比率をかなり高めました。
 ETFへの付け替えを始めた段階から、『株価暴落』『二番底』『復旧まで数年間必要』等のネガティブ記事がWEB上に蔓延して、気を削がれることが多かったと記憶しています。
 今後、ポートフォリオで個別銘柄を大きく買い進めることはありません。今の米国株価は「高いか」と聞かれれば、「もちろん高い」わけで、示される各種対比倍率も史上最高値に上りつめています。

ETF銘柄

 有望な個別銘柄をパッケージした米国製「ETF」は大した発明で、株式取引を180度転換させたと思っています。聞くところによると、当初ETFは機関投資家向けの商品として開発されたものらしく、その便利さと簡易さ、年数を経るごとに経費を引き下げてきたことで、個人投資家向けの主力商品の位置を占めたのです。
 日系証券会社も手数料が薄いこの種の商品を日本株対応では毛嫌いしてきましたが、ここまで広がってくると態度を反転、今じゃ営業攻勢をかけています。

2021年7月以降

 厳しい日差しと梅雨の湿気、コロナウィルスにとって生存環境が良くない筈なのに、なかなか感染者が減らない状況です。7月以降を敷衍すると、東京オリンピック開催が『コロナ祭典』と歴史家に呼ばれることなく終了すれば、世界の株式市場は平行線を描きながら、ヨチヨチ歩きしていけるのではないでしょうか。我々投資家の決断を迫られる時が、すぐそこにやって来ているのかもしれません。