7/06 売り買い交錯の米国株式市場...
日本時間の昨夜、「酢の蒟蒻の」と諸理由の難癖を付けて、ユーロ貨の急落と歩調を合わせるかのように欧米株式市場も連れ安、これでは米国市場にも大波が訪れるのは必定でした。案の定、NY市場は寄り付き後からダウ平均が数百ドル下落して始まり、上昇を期待する個人投資家の楽しみが、あっけなく吹っ飛んだ一日の始まりとなりました。
欧州トレーダ対ウォール街トレーダ
欧州トレーダの仕掛けに対して、ウォール街トレーダの反抗・反転が注目されたのですが、欧州市場が閉じる時間帯あたりから米国市場の回復が顕著となって、最後は何とかイーブンで終了しています。嫌味付です…!
単なる、人為的な株売り仕掛けに過ぎない...
米国市場が休場となっていた「月曜日」、欧州市場は堅調に平均株価を上昇させていたにもかかわらず、24時間後の「火曜日」に突如として平均株価が急落するなど、本来あり得ない事、人為的な仕掛けで無理やり落とし込んだものです。よって、急速にリバウンドで元に戻るのは、至極当たり前の話です。
先週末、原油価格の高騰記事が散見したので「売り」が優勢となった?
土日月には先行きの原油価格高騰に関する記事がWEB上に散見していたので、米国市場が開くタイミングを見計らって【空売り攻撃】を仕掛けたものと思います。「ドル高=原油安」と「ドル高=ゴールド安」の図式が強調されていました。しかし、こんなの言われるまでもなく、何十年前から俎上に上っている話です。普通ならここまでは下がりませんよ、下げる強い意志がないと・・・。
- 700%値上がりの天然ガス、新冷戦の要に-世界景気・インフレに影響 - Bloomberg
- ノルウェー発供給不安、欧州で天然ガス高騰 ストで減産: 日本経済新聞
- EU、ガス貯蔵義務化で合意 冬前に8割: 日本経済新聞
原油先物価格、1バレル110ドルへの戻りはすぐに無理❗️
前日には、原油先物が順調に110ドル台を超えて戻りつつあった先物市場でしたが、どこの誰とも分からぬ奴らが乗り込んで、資金にものを言わせて抑え込み、提灯付の脇見客を引っ張り込んで100ドル割れへ急落させました。一日10ドル超の下げ幅を、翌日から取り戻すのには、日柄が必要です。直ぐには戻りませんわぁ。
- WTI原油先物が100ドル割れ、リセッション懸念が市場を支配 - Bloomberg
- ベネズエラとイラン産原油でエネルギー危機の緩和可能=OPEC事務局長 | ロイター
- 7/02 原油380ドルへ高騰、超過激なシナリオ... - 米国株 -『正しいものは美しい』
最大の消費国アメリカから石油在庫が流出…
大変興味深い記事を見つけましたので、紹介します。
(中略)原油価格の下落を前提として、バイデン政権は夏場の需要が一巡する秋頃からSPRの積み増しを計画しているが、米政府による原油在庫の吸収が始まるならば、民間在庫は急速に減少するだろう。
(中略)脱ロシアは米国内の石油在庫を減少させている。価格高騰ではなく、本来の緊急事態に備えるための戦略石油備蓄(SPR)を食いつぶしていることから、状況はかなり深刻である。
欧州のロシア依存の解消は始まったばかりであり、欧州各国が米国にこれからも依存を強めるとすると、米国の石油在庫はさらに減少する可能性が高い。少なくとも年内のSPR積み増しは難しいのではないか。
(中略)相場を安定させるには在庫の十分な確保が最重要である。ただ、世界最大の石油消費国は在庫を無造作に放出し、バイデン米大統領は下がらないガソリン価格に対して不満をあらわにしている。最近の口撃対象は米石油大手だ。
これまで実施してきた燃料価格の抑制策は相場を着実に不安定にしており、言葉とは裏腹に原油高を望んでいるのではないかと勘ぐってしまう。地球温暖化回避を目標とする脱炭素社会の実現には石油離れが必要であり、石油離れには原油高が最も効果的である。
欧米各国が方向転換しない限り、相場は高みを目指すか。排他的な環境対策の持続可能性は乏しい。(minkabu PRESS CXアナリスト谷口 英司)
7月6日のトピックス
ダウ工業株30種平均は反落、前営業日の1日に比べ129ドル44セント(0.4%)安の3万0967ドル82セントで終えました。米景気が後退局面に入るとの懸念が強まり、資源や金融など景気敏感株を中心に売りが広がった模様ですが、米長期金利の低下を受けてハイテク株には買いが入り、ダウ平均を下支えしています。
ナスダック総合株価指数は続伸、前営業日の1日に比べ194.393ポイント(1.7%)高の1万1322.238で終えました。これ、いつもの「定型文」です。同じことの繰り返しが起っているだけで、目新しいものはありません^^。
原油市場と債券市場
- 米原油先物相場が大幅安となり一時1バレル97ドル台前半と4月下旬以来の安値をつけました。金や銅など国際商品も軒並み下落しています。
- 米債券市場では長期金利の指標となる10年債利回りが一時、2.78%まで低下。利回りで10年債が2年債を下回る「逆イールド」が再び発生しました。
MYポートフォリオ
資源銘柄の株価下落がMYポートフォリオを直撃しました。グッとくるタイミングで、残り少ない配当金と分配金で下げた資源株の買い増しを行いました。まぁ、「焼け石に水」ですが、コツコツ買い増しが大事なのです。腐らず、ふて腐らず…。行わないより行った方がベターですから、全額再投資を実行しています。
今日から明日あたりに、ETF分配金の入金があるので、資金回復後、再投資に向かいます。今のような株価が下がっている時こそ、買い増ししておかなくてはね…。
編集後記
3連休明けの火曜日、出鼻を挫かれた方も多かったことでしょう。日本では梅雨の舞い戻りっぽく雨が続いていましたので・・・。
人間心理を突く『空売り』…
この技法は『株式』売買が始まった初期の初期から市場で見られたようです。第三者から株を借りて売る。下がった株を買戻して第三者へ返す。人間心理を突く古典的な利殖テクニカルで、誰しも目の前で「損をしたくない」「損は少ない方がよい」のですから、早め売却を勧められれば、損切りをやっちゃいますよ。
弱り目に祟り目
- 「サハリン1」にも影響か、プーチン政権が外国法人締め出しの法整備 : 読売新聞
- NYダウ 一時700ドル超値下がり 欧米の景気の先行きへの懸念 | NHK | 株価・為替
- 楽天モバイル、iPhone2~4割値上げへ…最新機種「13」は12万3800円 : 読売新聞
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