米国株 -『正しいものは美しい』

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10/27 米メタ、四半期決算と今後の見通しが「メタメタ冴えず」...

 米国時間26日の午後5時過ぎ頃、フェイスブックを運営する「米メタ・プラットフォームズ」は、第3・四半期決算を発表しました。

目を引く、最大SNSの銘柄・・・

 特に注目したのは、17時に発表後、時間外取引で市場終値の株価から「20%近く急落したこと」。そして、「年始からの株価急落が半端じゃないこと」です。月間ユーザー数が30億人を抱える最大SNSの銘柄ゆえに大注目です。

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2四半期連続の減収、及び第4・四半期の見通しも冴えない内容...

 メタは前期の第2・四半期に初めて売上高が0.9%減少し、今期の第3・四半期は5.6%の減収が事前に予想されていました。結果も同様の2四半期連続の減収でした。
 また、第4・四半期の見通しが市場予想を下回ると共に、メタバース関連投資の損失が来年に大きく拡大するとの見解も表明しています。

株価は、引け後の時間外取引で約20%下落・・・

 株価は引け後の時間外取引で約20%下落し、時価総額が何と約670億ドル消失しました。市場終了時の終値時点で「年初から既に5千億ドル超の時価が失われ」ています。
 明日27日の通常取引で、同様(約20%)の下落率を記録した場合、業績懸念で売りが加速した2月2日以来の大幅安となる見込みです。

経費の増加が目を見張ること・・・

 第3四半期の経費は前年同期の186億ドルから221億ドルに増加。アナリストは206億ドルと予想していました。2023年の経費の見通しは960億~1010億ドルとし、22年の見通し(850億~870億ドル)から増加(損失の増加)を見込んでいます。ここには、オフィス統合に絡む「今年と来年の費用」として想定する29億ドルが含まれています。


(社名変更から全く冴えない・・・)

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 コスト面の逆風が引き続き課題で、多国籍企業でふるが故にドル高が海外収益に影響する中、メタにとって足元の痛みは「来年も続く可能性が高い」といわれています。
 コストが大きく増加する中で、売上高が減少しており、小幅な利用者増加や印象だけで乗り切ることは困難と見られていることが、株価急落の深層らしいです。

利益に関して・・・

 純利益は44億ドル(1株当たり1.64ドル)と、前年同期の91億9000万ドル(同3.22ドル)から大幅に減少して、2019年以来の低さでした。減益は4四半期連続となります。1株利益の市場予想は1.86ドルでした。

月間アクティブユーザー

 米メタ・プラットフォームズの世界における月間アクティブユーザー数は、29億3千万人と見られています。この数値は、アナリスト達の予測数と大差がなかったようです。依然、ユーザー数ではSNS業界で世界最大です。

編集後記

 今夜のNY市場が「米メタ・プラットフォームズ」の株取引でフィーバーすることでしょう。昨日でも、8千9百万株程の出来高があったので、今夜は1億株を軽く超えることでしょう。連れ安となる銘柄があったりして『お祭り状態』になること請け合いです。
 焦点は『100ドル割れ』が有るか否かでしょう。なお、下記リストでも分かりますが、大きく52週最安値を下回って来ています。メタバース人気もイマイチですし、先行き不透明です。


10/27 米メタ、四半期決算と今後の見通しが「メタメタ冴えず」...


 今週は、27日にかけて「アップル「や「アマゾン・ドット・コム」を含む巨大ハイテク株の決算発表が続くため、目先は決算が取引材料となります。

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