3/24 民主党から不満相次ぐ、挙句にイエレン氏が言い換え...
昨日、米連邦公開市場委員会(FOMC)から出された金融政策に関して、米国株式市場が大きく下落。債券市場が買い進まれて10年物債券価格が高騰(利回り低下)。ドル安へ進行するなど、散々たる結果であったことから、2024年大統領選挙を前にリセッション(景気後退)に陥りかねないとみる「米国民主党議員の懸念を浮き彫り」にしたようです。
更に、市況安定に最も気を配る必要のあるイエレン米財務長官が不用意発言を行い、市場を混乱に陥れたこともあってか、FRBへの不満がピークに達したようです。
いずこの議員も、常在戦場(戦場にいる心構えで事に当たれ)である...
ブルムバーグ紙の報道によると、「民主党のウォーレン上院議員やシューマー上院院内総務、下院民主党幹部から批判が相次いだ。」とあります。
衆人環視の中、民主党地盤のカルフォルニア州やニューヨーク州に本拠を構える銀行で破綻が発生、今や現下の金融政策は大きく『政治問題化』しています。今回のFRB議長、財務長官の『有権者、景気を巡る認識が甘い』と感じたのは、私だけでしょうか・・・。
利上げはいつまで続く? いつまで続けるのだ!
利上げ開始から1年が経過。米金融当局が未だに「インフレの抑え込み」や「利上げを停止する見通し」さえ示せていない事が、もの云う有権者を抱え、ライバル共和党と議席を争っている民主党議員にとって、大きな不満の元になっています。
もちろん、対する共和党議員にしても前大統領トランプ氏と同様に『金利は低い方が良いに決まっている』論が支配しているので、この点はまさに「呉越同舟」ですが・・・。
イエレン米財務長官、「預金保護」に関して言い換える・・・
この雰囲気を察したのか否か、定かではないですが、株価動向からしても「中小金融機関の経営不安がくすぶる」中、23日イエレン米財務長官が「預金保護のために追加的な措置を講じる用意がある」と言い換えたことから、本日の株式市場では、投資家心理がいくぶん改善したようです。
同女史は22日、銀行が破綻した際に「預金者を保護する預金保険」について、上限の引き上げは『検討していない』と明言し、預金保険の拡大に言及しなかったことで投資家の不安心理を増大させ、同日の株価を更に大きく下落させた張本人でした。
3月24日のトピックス
ダウ工業株30種平均は反発、前日比75ドル14セント(0.2%)高の3万2105ドル25セントで終えました。ナスダック総合株価指数も同じく反発。前日比117.442ポイント(1.0%)高の1万1787.398で終えています。
市場スズメ達の米連邦準備理事会(FRB)の利上げ停止が近いとの観測から、序盤はハイテク株を中心に買われて、ダウ平均は一時481ドル高まで上昇していました。
次は、銀行融資に暗雲化が漂い始める?・・・
「利上げで利益が上昇する」と盛んに持ち上げられていた金融銘柄ですが、いまでは「累積的な利上げで、銀行の資金調達コストが上がり、融資姿勢が厳しくなるとの懸念」が根強く、銀行破綻の余韻もあって『銀行セクターは売り推奨』。さらに進めて『景気減速の見通し』が強くなっている程です。
終盤にかけて、平均株価が軟調な展開へ
本日の米株は、時間経過と共に景気悪化を見越した売りものが増加して、ダウ平均は下げに転じる場面もあるなど不安定な展開でした。但し、ナスダック市場は「金利低下が追い風」となっていて、半導体銘柄を中心に株価上昇が目立っていました。
但し、金利低下が続き、GAFAM銘柄は堅調・・・
FRBは22日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で「9会合連続で利上げを決めた」一方、2023年末の政策金利見通しを据え置きました。
この結果、市場では「利上げ停止が近いとの観測」が強まり、長期金利は3.3%台(前日終値は3.44%)に低下することもあった程です。高PER(株価収益率)のハイテク株は、金利低下で相対的な割高感が薄れ、買いを後押しした模様。GAFAM銘柄は堅調です。
MYポートフォリオ
引き続き、銀行株が軟調な中、XLFへの投資を続けています。更に、VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)の投資比率を引き上げました。
- 信託報酬 年0.03%(税別)
- 決算日 年4回(3月、6月、9月、12月)
- 管理会社 ザ・バンガード・グループ・インク
- アメリカ株式市場全体の95%をカバー
- URL : Vanguard Mutual Fund Profile | Vanguard
編集後記
こんなの『寸借詐欺』に近い暴挙・・・
『クレディ・スイスで大やけど、中東勢は銀行投資に慎重強める』の記事が物語っていますが、サウジ・ナショナル・バンクがクレディ・スイスがUSBに吸収されたことで、投資株10億ドル(約1310億円)を失ったのです。
これは、クレディ・スイスから増資要請を引き受けたことによるもので、数カ月前の実話です。「棚から牡丹餅」のオイルマネーを下げ荒んだ筆頭もので、『喧嘩を売った・買った騒動』へ発展してもおかしくないです。スイスも見事に「寸借詐欺」を仕掛けたものです。
あぁ、『光る🎵ヒカル🎶東芝♬・・・』は消えてなくなる・・・
内憂外患続きの「東芝」が、挙句の果てに「非上場企業」となるようです。『JIPが東芝にTOB実施へ、1株4620円で非公開化-総額2兆円』に詳細な記事が掲載されていますが、日本産業パートナーズ(JIP)は23日、東芝を株式公開買い付け(TOB)で非公開化することを目指すと発表しました。買い付け価格は1株4620円、買い付け総額は約1兆9987億円とのことです。
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