米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

3/31 米株の「恐怖指数」、SV銀行破綻前の水準まで回復...

 米国株の予想変動率を示すVIX(恐怖指数)は、29日に「19.12」、29日に「19.02」と、米地銀シリコンバレーバンク(SVB)の経営危機が表面化した3月9日より前の水準まで(回復)低下しました。このVIXは、「米S&P500種株価指数のオプション」から算出する仕組みとなっています。

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各市場には、不安指数を図る「モノサシ」が存在する...

 このVIXは、「米国株式市場が不安定な時に上昇する傾向がある」ため、投資家の不安心理の動向を映すモノサシとして重宝されいて、世間では「恐怖指数」とも呼ばれます。
 28日には市場の不安心理の高まりを示す水準とされる「20を約3週間ぶりに下回り」、29日~30日と低下傾向が続いています。なお、日本市場には「日経平均ボラティリティー・インデックス」、更に欧州株を対象とした「VSTOXX」が存在します。


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金融当局は貸し出し拡充を図り、金融市場は落ち着き始める...

 米金融当局は必要に応じて金融機関への支援を拡充する姿勢を示していることで、金融不安を背景に銀行が貸し出しを渋り、米景気の冷え込みにつながるとの過度な懸念は薄れています。金融市場は落ち着きを取り戻しつつあり、投資家は運用リスクを回避する姿勢を緩めていることが背景にあります。

しかし、依然として地銀に預金が戻らず・・・

 振る舞いの上手な投資家は、地銀から預金を引き出し、高利回りの「MMF(マネー・マーケット・ファンド)」や大手銀行に投資資金を移しています。こうなると、規模の小さい地銀等は、預金者を繋ぎ留める為に、預入金利の引き上げが必要になって来ます。

下位銀行の収益性が悪化し始め、銀行の統廃合も続く?・・・

 こうなると、例の如く「下位銀行の収益性が悪化」して、「これら銀行の統廃合が続く可能性」が指摘され続けます。この種の懸念事項は、市中金利の引き上げを行う国々に当てはまることで、なにも『今回が初めてのこと』では決してありません。今後、日本でも金利引き上げが想定内になって来るなら、同様の問題が生じることでしょう。

暫くは「回り灯篭」の如く、投資マネーは巡回し続ける・・・

 一旦動き出したマネーは、元の位置へ回帰するのに時間が掛かります。急いでは、事を仕損じることになりかねないので、投資家は周りをじっくりとも極めていることでしょう。現在、ドル建ての「MMF(マネー・マーケット・ファンド)」等は、既に4%を優に超えているので、一旦ここに腰を落ち着かせることは賢い選択です。
 なお、日本の証券会社からでもドル建て(円貨からドル転も可)簡単に申し込めます。MMFは、日別単位で利息が付される仕様ですが、税区分には注意が必要です

3月31日のトピックス

 ダウ工業株30種平均は続伸し、前日比141ドル43セント(0.4%)高の3万2859ドル03セントで終えています。ナスダック総合株価指数は続伸した。前日比87.235ポイント(0.7%)高の1万2013.471で終えた。


今週、あらたな金融破綻の銀行は現れず・・・

 今週、新たに経営不安に陥る金融機関が無く、金融不安が収束しつつあるとの見方が相場の支えとなっています。明日31日、米連邦準備理事会(FRB)が重視する「物価指標」の発表を控えていることで、株式の上値は重かったようです。

MYポートフォリオ

 依然として、「決算書内で評価損が発生している債券類を多量に抱える」地銀等へ、しつこい株売りが続いています。
 売り方は売り方として、世間の信用を毀損させて、再び「地銀不安説を流布」させるのが目的です。彼ら・彼女らが「まき散らす風潮」が、堅調な銀行を破綻させる『剣』になるのですから...。奴等も必死です、蟻が巨象を倒すのですから・・・。


編集後記

 トランプ前大統領を起訴、NY州大陪審」とのマスコミ報道がありました。米国でも次期大統領選を前に候補者をターゲットにした「裁判沙汰」が起こるのです。この類(次期総理候補者の逮捕)を経験した日本人の一人として、『米国の分断が目に見える形で現れ、国家が衰退する方向へと向かう』ものと確信します。


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尋常高等小学校卒 対 旧帝大閥の権力抗争! ロッキード事件・・・

 嘗て、この日本において、田中角栄前首相が「今や不問の外為法違反」で東京地検に逮捕、起訴されるという事件が、昭和の経済的興隆末期に起こりました。アメリカから仕掛けられた茶番劇、所謂『反対尋問を封印したロッキード事件』の幕開けです。
 以降、日本の政治は明けても暮れてもロッキード事件に終始して、停滞に次ぐ停滞に陥ったのです。最終的には、田中氏が亡くなり「被疑者死亡」による公訴棄却(審理の打ち切り)で THE END です。前総理を逮捕し起訴したにも係わらず、白黒を付けることなく放置...。田中氏の心中を察するに余りあります。

 なお、田中前首相が受け取ったとされる起訴案件の受託収賄5億円に関しては、「別裁判の『首相秘書の最終審判決』という形で『田中氏の5億円収受』をぬけぬけと越権認定し、国税局は死亡後の田中氏の遺産相続において、同判決が収受と認定した5億円を田中氏の個人財産として相続税に含めた。」と云うじゃありませんか。国税徴収に関して、影も形もない「浮世マネー」でもOK。取れるところから取る…。いゃ~しっかりしています。

小沢一郎氏をターゲットにした政治資金規正法の虚偽記載事件...

 また、次期総理の声が強かった与党の民主党幹事長小沢一郎氏に関しても、議員秘書を虚偽記載の罪状で東京地検が逮捕。小沢氏は嫌疑不十分で不起訴処分となったものの、以降、小沢氏の起訴相当議決と不起訴処分を2度も繰り返すドタバタ劇が法曹界を巻き込んで行われました。日々、国会もマスコミ・TVもこれにかかりっきりとなり、遂には東京地検の不正が暴かれるに至り、国民は政治権力に対してホトホト愛想を尽かしてしまったのです。


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