米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

4/11「行き着く所まで行くしかない」投資家はあきらめ顔...

 前週末に発表された「3月の米雇用統計」を受け、事前見込み値と大差なかったことで、懸念されていたアメリカの景気悪化への過度な懸念が和らいだようです。あの大国のこと、悪化したとしても一時的であることを分かって言ってるんです。
 しかし、その副産物として『インフレという怪物も未だ健在』となっているので、本日の米株式市場は、5月初旬に開催されるFOMCで0.25%の利上げを既に織り込んだ動きを見せました。もはや「行き着く所まで行くしかない」として、投資家は毎度の金利引き上げに『あきらめ顔』です。 故大原麗子さんの台詞じゃないですが『少し愛して、長~く愛して』の心境でしょう・・・。


4/11「行き着く所まで行くしかない」投資家はあきらめ顔...10

株式市況の動向は、「何とか踏ん張った」的な様子・・・

 景気敏感株に買いが入ってダウ平均を支えた一方、米長期金利が上昇したことで、GAFAM等ハイテク株は売り優勢のまま終了。GAFAM銘柄の株価が停滞すると相場の重荷と意識されて、大きく飛躍することが出来ません。
 しかし、「大手テック株の日替わり説」を信じるなら、今夜のNY市場は「GAFAM銘柄が市場をリードする番」です。「下落した1.5倍戻し」となるのか注目しています。
 5月の利上げ確率が上昇したことで、米国2年債利回りは、再び4%台へ達しています。逆イールドカーブもキッチリと顕在化しているようです。

12日に「3月の米消費者物価指数(CPI)」、週末には米銀決算が続く...

 雇用統計データの裏付けとなるのか、12日に発表予定の「3月の米消費者物価指数(CPI)」が注目されています。そして、いよいよ今週末辺りから「米国大手銀行の決算発表」が相次ぎます。
 週の前半、様子見が基本となることでしょうが、是非とも『買い待ちしたい』場合、私ならGAFAM株を少量買って、傍らに置いて過ごします。

ダウ工業株30種平均は3日続伸、ナスダック総合株価指数は小幅に反落...

 ダウ工業株30種平均は3日続伸し、前営業日の6日に比べ101ドル23セント(0.3%)高の3万3586ドル52セントで終えています。ナスダック総合株価指数は小幅に反落、前営業日比3.602ポイント(0.02%)安の1万2084.355で終えています。
 共に崩れないのは、さすが米国株ですが、正直言ってマネーを持って行く先が少なく乏しいからです。不在の間、万が一急騰でもされた暁には、日本で云う『切腹』ものですから。


MYポートフォリオ

 オープン直後にアマゾン株が100ドルを下回って推移していたので、2株を久しぶりに購入しました。これで切りの良い555株となって一応満足しています。
 昨今、日米共に「不動産REIT」が不調であるとのこと。支援の意味を込めて株価が下げて始まった「不動産セレクト セクターSPDR ファンド(XLRE)」を5株、新規購入しました。今まで不動産リートとは縁が薄かったんですが、これを機に…。


編集後記

 2023年1月~3月期のパソコン出荷台数が多く減ったとの報道がありました。本件はアップル株やマイクロソフト株の売り込みにさっそく使われたようです。
 韓国の「サムスン電子」が発表した1~3月期の連結決算(速報値)は、営業利益が前年同期比95.8%減の6千億ウォン(約600億円)と大きく落ち込んでいます。まさに『サムスンショック』です。

「半導体需要」が、消えてしまった?

 収益急減の主因は半導体の不振で、半導体部門の営業損益は4兆7000億ウォン(約4700憶円、前年同期は8兆4500億ウォンの黒字)と14年ぶりの赤字でした。売上高も49%減の13兆8000億ウォン(約1兆3850憶円)に落ち込んだ模様です。
 サムスン電子は「メモリー半導体とシステム半導体のいずれも需要の減少、取引先の在庫調整、景気不振などが影響した」と説明しています。同社は半導体メモリーでは4割弱のシェアを持つ中核企業です。

 一般的に、半導体は好況と不況が3〜4年程度で周期的に訪れる特徴があり、業界では「シリコンサイクル」と呼ばれています。

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 報道記事によると、『メモリー業界は昨年末から本格的な減産に取り組んでいる。SKハイニックスのほか、マイクロン、キオクシアなどは設備投資の縮小にも既に着手している。』とあります。
 ほんのつい最近まで「至る所で半導体不足」が叫ばれていたのに、裏では減産調整していたなんて...。そして、今じゃ「半導体の販売不振」が著しいと・・・。何が何んだか、よく分かりません、この業界は。
 売れずに、有り余っている半導体を「一山いくら」で、ロシアが買い漁るんじゃないでしょうか? 彼の国は、原油販売代金をたんまり持っているので、ウクライナのゼレンスキー大統領が何と言おうと、半導体商社の連中は虎視眈々と「ぼろ儲け」を狙っています。


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