米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

4/13 記事要旨の公開で「停止」Or「据え置き」が強まる...

 米連邦準備理事会(FRB)は3月21─22日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨を公開しました。
 議事要旨の『脚注部分』に、12地区連銀のうち4連銀が0.25%ポイントの利上げを望んでいなかったことが記載されています。報道によると「4地区連銀が利上げ停止を望んだのか、より大きな幅での利上げを望んだのかは不明」とのことです。

何故、投票権を持たない参加者の発言を「公開する必要」があったのか?

 4地区連銀とは、クリーブランド地区連銀、シカゴ地区連銀、セントルイス地区連銀、ミネアポリス地区連銀ですが、これらメンバーは金融政策(金利引き上げ)について投票権を持っていませんが、公定歩合の議論に併せて発言することが許されているらしいです。

詳細は、『公定歩合会合の議事要旨』で判明する見込み...

 一体何を望んだのかは、FRBが来週にも公表すると見られる『公定歩合会合の議事要旨』で判明する見込みです。
 今の段階で『脚注部分』に本件を入れたこと自体が何だか奇妙に映ります。単に「利上げ停止議論に言及しておく」のか、あるいは「停止への下準備の意味が込められている」のか...。腹の探り合いが続いています。
 FRBは3月21─22日に開いたFOMCで、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.25%ポイント引き上げ4.75─5.00%とすると、投票権保有者の全会一致で決定しています。

3月の消費者物価指数(CPI)が市場予測を下回る・・・

 CPIの上昇率は前年同月比5.0%と2月(6.0%)から低下し、ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(5.1%)を下回った模様です。インフレ基調を測る上で重視される前月比の上昇率も0.1%と市場予想(0.2%)以下でした。ホンにギリギリですが、何とか...。

利上げ「停止」Or「据え置き」派が勢いづく・・・

 これで、利上げ「停止」Or「据え置き」派の勢いが増して、「市場が予想していたよりも早くインフレ鈍化の兆しがみえた。5月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げを打ち止めにするか、据え置きにするか、いずれかであるという見方が強まった。」と自己流解釈が幅を利かせ始めました。

 利上げが、据置であっても止まるならば、強く「米株価急騰・ドル下落/円急騰・米債券価格下落」の地殻変動が生じることでしょう。
もちろん、株式保有者にとっては朗報で、売り方にとっては踏み上げを喰らって沈没する危険性が高まります。

4月13日のトピックス

 ダウ工業株30種平均は5営業日ぶりに反落し、前日比38ドル29セント(0.1%)安の3万3646ドル50セントで終えました。ナスダック総合株価指数は3日続落。前日比102.540ポイント(0.9%)安の1万1929.337で終えています。


今日など、報告感が定まらない売買状況・・・

 午後公表の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(3月21~22日開催分)で、金融不安の経済への悪影響が改めて意識されました。総じて、これから本格化する「主力企業の決算発表を見極めたい」雰囲気が強く市場に現われていて方向感を欠いた展開でした。

MYポートフォリオ

 公開された「FOMCの議事要旨」で、参加者が『金融システム不安による経済下振れリスクに重きを置いて議論し、「銀行の信用供与が予想以上に減り、経済活動を大きく抑制する可能性がある」との見解を示していたこと』が明らかになっています。
 何事も言うだけなら簡単です。リーダーは、あるいは判断を下さなければならない者は、職を賭してでも物事を決めなければならない。FOMC自体も『みんなで議論して決めたことにすれば怖くない』の場であって、英断を期待するところではないことは重々承知の上ですが、何故か毎回期待してしまうのです。

編集後記

勤続20年で退職課税優遇を見直しへ、政府の労働市場改革ー6月に指針


 政府は勤続20年を超えた人を優遇している退職金への所得税の軽減措置の見直しを検討する。労働力の成長分野への移動を促すためで、自己都合で離職した人への失業給付制度も再検証し、年功序列や終身雇用を前提とした日本型雇用慣行の改革に取り組む。


 新しい資本主義実現会議(議長・岸田文雄首相)が12日、労働市場改革の論点案をまとめた。現行の退職所得課税制度は、勤続20年を境に1年あたりの控除額を40万円から70万円に増額する仕組みで、労働移動の円滑化を阻害しているとの指摘も踏まえた見直しを促している。


  退職金への課税制度については、今年度の与党税制改正大綱も「適正かつ公平な税負担を確保できる包括的な見直し」が必要と明記していた。

馬鹿(ばか)につける薬は「ない」...

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 いつの世であっても、「無」から「有」を生むのは大変な「努力」と「強運」を併せ持って必要とし、望みが適わず、無残にも崩れ行く者たちを何人も見てきています。
 富裕層に生まれた者は「端から有が備わっていて、落ちることを防げばそれで良し」である反面、非富裕層~貧困層に生誕した者達は「無から始まって、早く上り詰めないと掴めるものも掴めない」ために、幼少時から競争社会へ放り出されます。
 サラリーマン養成所と名高く学費の安い「公立学校」に甘んじ、糖尿病予備役と言われながらも「劣悪な住環境」で過ごすのです。

子は三界の首枷(こはさんがいのくびかせ)

 古から【子は三界の首枷(こはさんがいのくびかせ)】と言われていても、先人たちは律儀にも子供をたくさん儲けて、社会の発展に尽くしてきました。しかし、私など、この記事にある社会が真っ当なモノであるとするなら、もはや子供を儲けるのが『バクチ』と思える程に感じてしまうのです。

民意を表明するデモが必要な時代に突入...

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 立派な主旨であっても、税控除額の縮小案を持ち出すと『総論賛成、各論反対』の大合唱となって収拾が付かなくなります。若者たちは怒りを表に出すことが大事です。支払い税が少なくなって怒る人はいません。

 「高齢者が牛耳る選挙制度が機能しない」となっているなら、仏蘭西のような「大規模な抗議デモを行う」時代がやって来ていることを知るべきです。


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