米国株 -『正しいものは美しい』

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5/20 42万ドルの「ドル建てMMF」を円貨に換えた事例...

 私事ですが、土地・建物の不動産購入契約を先週13日(土)に執り行い、1割相当の手付金を入れて無事に契約を済ませました。
 今年4月以降、ジリジリと株の売却を行ってドル資金を一旦MMFへ預け入れ、広島サミット前に137円~138円のドル・円為替となったことから、残債確保のために18日~19日の2日間で42万ドル相当を「円貨に戻した」のです。
 極力、為替変動等の時間差を避ける意味から、今回のドル建てMMF売却は「円貨決済(円貨で受け取り)」としました。その経緯を次のように記録します。


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G7、2023年広島サミット

「ドル建てMMF」売却の「円貨決済(円で受け取り)」

 MMF売却の締め切りは、原則として銀行・証券営業日の平日午後2時30分です。営業カレンダーというものが証券会社が公開しているので参照して下さい。

円貨売却にすると、次のような最短の流れとなります(SBi証券の場合)。

  1. (月曜日)午後2時30分までに売却数量を決めて画面に入力します。ドル・円の為替は証券会社所定のレートとなりますが、直近値付近であるのは間違いありません。
  2. (月曜日)午後4時過ぎ頃、円貨口座サマリーの「保有資産評価」欄の「SBIハイブリッド預金」に、既に税引きの売却資金全額が表示されます。全て円貨です。
  3. (火曜日)翌営業日、「SBIハイブリッド預金」から「普通口座」へ『振替処理』を行ってから、引き出し・振り込みが可能になります。
  4. (確定申告が不要)購入時のドル・円為替と売却時の為替で10万円を超える利益が生じていたとしても、証券会社の「特定口座」内で税務処理をしているので、私はノータッチです。一任しているのですから...。
  5. 但し、円貨決済(円で受け取り)は、ドル・円の為替スプレッドが割増し(手数料増加)となります。それぞれの証券会社で異なるので、詳細は調べて下さい。

外貨(ドル)決済では、円貨へ戻すのに2日間は余計にかかる...

 払う手数料を最小限にしたい場合は、「外貨(ドル)決済」とすることです。 しかし、外貨建て決済で得たドル貨を円貨へ換えるには、少々の遠回りが必要となるのです。ざっくりと見て、週始めであっても2日間は余分にかかり、土日を挟むと更に日数が必要です。
 この間に、ドル・円レートが激変していたら大変です。何故なら、税の支払いと受け取り金額との差異が大きくなり過ぎる危険性が生じるからです。

  1. (月曜日)に売却して、同日ドル建ての売却代金が証券口座へ入力されます。
  2. (火曜日)午後3時以降、振り込み体制が整いますので、SBI銀行口座へ振り込み手続きを行います。
  3. (水曜日)午後3時に振り込み処理が実行されます。入金は翌営業日です。
  4. (木曜日)午前10時頃にSBI銀行の指定口座へ振り込みが完了します。以降、ドル売却と円買いを行います。
  5. (確定申告が必要)購入時のドル・円為替と売却時の為替で10万円を超える利益が生じていたなら、確定申告が必要です。42万ドルでこれらデータを厳密にチェックするのは大変です。よって、この税処理をも証券会社の「特定口座」に一任したのです。この点も「円貨決済(円で受け取り)」とした理由の一つです。
  6. それぞれ思う頃はありますが、今回、最短でマネーを手にできる手段を「いの一番」としました。

MYポートフォリオ

 GAFAMをはじめとする米国株高の恩恵と、115円台から下落し続ける「円安」とのダブル効果で、株投資資金の1/2程度で済んだことが幸いでした。
 一時は全ての資金投下を考えたほどでしたが、今後の株投資資金が1/2程度残ったことは特記ものです。次週以降、支払い用資金を除外してポートフォリオを公開する予定です。


編集後記

今回、「ドル建てMMF」を用いて、20%相当の保険を掛けた...

 42万ドルをドル単体で保有せずに、ドル建てMMFへ入金したのかを説明すると、それは「円高時になった」時、差損を全て実損失とならないように20%の保険を掛けたことです。「保険」とは「支払った税金の戻し」に他なりません。逆に「円安となった」時は、利益分から20%相当額を税金として新たに支払うのです。

もう少し待ったら、ドル・円は140円台へ下落する?...

 MMFの利点は、為替損益が「株式と損益通算処理ができる」ところにあります。「頭と尾っぽはくれてやれ」の格言がある通り、欲張り過ぎては全てを失う危険もあったことから、138円台前後で「よし」と判断しました。支払日・支払額が既に確定している今回、為替の上げ下げ(博打)をして、負ける訳にはいかないので・・・。


5/20 42万ドルの「ドル建てMMF」を円貨に換えた事例...8