米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

8/11 原油生産において、サウジ対米国のせめぎ合いが続く...

 原油価格の先行き見通しは、その筋のプロであっても難しい。簡単に予測できるなら、金儲けに誰も苦労しません。著名紙に投稿する原油価格に精通しているアナリスト達は、いずれも誰かが「その者のケツを持っている」のが通例で、そのお返しに「ケツを持ってもらっているグループ、団体へ気兼ね」して『提灯記事を買く』のが一般的です。

記録的な暑さが「人間の攻撃性を高める」、との研究もあるが・・・

 米国のNASAは「(世界の7月の平均気温は)数百年、数千年ぶりの高さとなる可能性がある。」とコメント。欧州連合(EU)気候変動監視機構も「1940年の観測以来、今年7月は世界的に史上最も暑い月として記録される可能性が高い。」との声明を出しました。
 今年の北半球の夏は異常に暑く、欧州では記録的な猛暑が人類を襲っています。北半球の多くの地域が暑さ厳しくなっている主な原因は「偏西風の蛇行」にある、とのことです。
 このような時、強制的に生活温度を下げるためには、決まって『エネルギー(原油)消費が必然』となります。そして、半年後にやって来る冬季は一変して厳しい寒さとなることが多く、これも経験則でよく云われることです。そういえば、半年前の冬は「欧州は記録的な暖冬」でした...。


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WTI原油先物価格が84ドルを超えて来たが・・・

 変動しまくりの「WTI原油先物価格」は、84ドル台にタッチしてから82ドル台へ急落するなど元気満々です。市場スズメ達からは、「サウジアラビアなどの減産が、中国など消費国の原油需要の低迷を見えなくしている。」「中国政府が大規模な景気刺激策を打つとの期待もしぼみつつある。」との指摘も出ていますが、思惑にかられたWTI原油先物市場は全く意に返すことがありません。
 今回の原油価格高騰ラリーの中、売り方の根負け・踏み上げが先物価格80ドル超へ引き上げさせました。普通なら、この辺りの価格で一旦収束するのですが・・・。

米国の原油生産量は、過去最高の日量1280万バレルへ・・・

 米エネルギー情報局(EIA)が今月8日公表した月次リポートでは、2023年の米原油生産が過去最高の日量1280万バレルになる見込みとのことです。従来予想は、同1260万バレルで、2022年実績は日量平均で約1190万バレルでした。


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 史上最高の米国原油生産量...。何のことはない。環境重視で当選した民主党バイデン政権が原油価格引き下げ措置で、米国内の原油生産に激を飛ばしているからでしょう。ガソリン価格上昇が政治家生命を握っているのが米国事情ですから...。
 そして、いつものことながら、石油価格を引き下げるために「米国内の消費量見通し」のコメントを忘れてはいません。

 今年の石油製品の米消費量については、従来予想から下方修正した。空の旅ブームが失速し始めるのに伴い、7-9月(第3四半期)のジェット燃料使用量は従来予想を4%下回る。

 ガソリンとディーゼル油の消費見通しも7-9月と通年ともに引き下げた。(米エネルギー情報局 2023年8月8日)

8月11日のトピックス

  • ダウ工業株30種平均は3日ぶり反発、前日比52ドル79セント(0.2%)高の3万5176ドル15セントで終えています。
  • ナスダック総合株価指数も3日ぶりに反発。前日比15.970ポイント(0.1%)高の1万3737.986で終えました。

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7月の米消費者物価指数(CPI)

 前年同月比の上昇率は3.2%となり、13カ月ぶりに加速しました。しかし、3.3%の市場予想は下回っています。どちらかと言うと、物価上昇は再加速した感じです...。
 何度でも言いますが、物価高に苦しんでいる米国労働者は「賃上げ要請を強く主張」してストライキの実行や、転職を盛んに行っています。さもないと、生きて行けないからです。


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MYポートフォリオ

資源関連の銘柄を少々拾いました。


編集後記

 今日11日は「山の日」で日本の祝日。3連休+お盆です。このため、日本の外為市場は閉鎖しているので、案の定、深夜帯のNY市場において「144円台/ドル」へ下落しているじゃないですか...。案外、145円/ドルが居心地の良い「定位置」となるやも知れません。


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