米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

8/12 物価上昇は衰えず、米10年物債券利回りが4.1%超え...

 11日朝、7月の「米卸売物価指数(PPI)」が発表されました。上昇率(前月比0.3%上昇)が市場予想(前月比0.2%上昇)を上回ったことで、再び米国のインフレ猛威が意識され、米長期金利が上昇(一時、前日比0.06%高い4.17%)したのです・・・。
 結果はお決まりの「ハイテク株売り」となって、燦々たる週末相場となりました。返済能力が低い企業を巻き込み、金利高がジリジリと米国を蝕んでいきます。

上げ下げ定量の「レンジ相場」の趣・・・

 大きくは株価が下らず、かといって激しく上がることもせず、米国市場は「レンジ相場」の趣が強く現れています。市場スズメ達は、「9月のFOMCで一旦、利上げは見送りとなる。次々回の11月、利上げが再び継続されそう...」的な観測も手始めています。
 米国の金利情勢は、現行の高金利状態が予想以上に長引くと捉えられ、株式市場には逆風です。何故なら、銀行の預金利息を2%超に引き上げられないからです。明らかに、非連動性となってしまいました。

超物価高の米住宅市場(中古戸建て)を垣間見ると・・・

 報道によると、米国住宅市場は「住宅価格が高騰」+「住宅ローンの金利上昇」のダブルパンチで、「州を跨いだ人口移動が起こっている」とのことです。著名企業の本社移転、工場拡張まで影響を与え始めています。日本の東京都一極とは大分と状況が異なります。


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全米の価格中央値の住宅価格は、40万2600ドル・・・

 全米の中古住宅(米国では85%が中古物件、新築は15%。日本と真逆です)の価格中央値の住宅価格は、40万2600ドル(1ドル=143円、5757万円)です。
 人気の米カリフォルニア州(上記の街並み風景)では、83万0620ドル(1ドル=143円、1億1877万円)と一気に高騰します。

30年物固定金利(年率7%)住宅ローンを利用する米国人・・・

 米国では日本のようにフルローンなるものはありませんから、「頭金20%を支払った上で、30年物固定金利(年率7%)住宅ローンを組むためには、少なくとも20万8000ドル(1ドル=143円、2974万円)の年収が必要である。」との試算が出ています。

 カリフォルニア州では住宅価格が高騰しており、地元経済への影響や人口流出が懸念されている。全米でも住宅費の高さが際立っており、個人や企業が同州を離れるとともに、他州からの流入を妨げる誘因となっている。

  リポートによると、全米では価格中央値40万2600ドルの住宅が購入できる世帯は3分の1余りとなった。

  カリフォルニア州の一戸建て住宅価格は1ー6月に2.4%下落したが、住宅ローン金利上昇に伴い、毎月の支払い額は急増している。

8月12日のトピックス

  • ダウ工業株30種平均は続伸、前日比105ドル25セント(0.3%)高の3万5281ドル40セントで終えています。
  • ナスダック総合株価指数も反落、前日比93.137ポイント(0.7%)安の1万3644.849で終えました。

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MYポートフォリオ

 運輸銘柄に興味を惹かれて、コツコツと蒐集し始めています。米国で金利が上昇し始めて早や1年6カ月近くなりました。金利が上昇すると、企業利益が支払い金利へ流れてしまい、四半期配当額や分配額が減少し続けています。これが残念でなりません・・・。


編集後記

 カルフォルニア州の開発された住宅街を真上から眺めると何とも壮観です。裏庭にプールを備えた戸建て住宅も散見して、これを所有することが「成功者の証」なのでしょう。
 いつの時代でも、真っ当な家を用意するのは男の役目であり、それがあって初めて「妻」から「パパ」として認められるのです。
 今週もお疲れ様でした。では、土日連休をたっぷりとお楽しみ下さい。


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