8/5 デルタ株懸念から原油安、株価を引き下げる要因に...
株式取引は、『最も醜い人間心理の現れの場』と形容されることがあります。デルタ株の世界拡大が懸念されていたところに、朝方発表された「民間の米雇用指標」が市場予測を大幅に下回り、株式から債券への流れ、原油先物価格の大幅下落へと、『景気減速』の呪文が手足を縛ったようです。
- ダウ平均は、前日比323.73ドル(▼0.92%)安の3万4792.67ドル。
- ナスダックは、前日比19.24(0.13%)高の1万4780.53。
- S&P500種は、前日比20.49(▼0.46%)安の4402.66。
- 米国債10年利回りは、前日比0.005(0.40%)高の1.179%。8/5 05:50現在
- WTI原油先物は、前日比2.59ドル(▼3.67%)安の67.97ドル。8/5 05:50現在
民間の米雇用指標が予測値を下回る
米雇用サービス会社のADPが発表した「7月全米雇用リポート」で非農業部門雇用者数(政府部門除く)が前月比33万人増と、市場予想(65万3000人増)を大幅に下回ったことで、米連邦準備理事会(FRB)の金融緩和が長期化するとのプラスの見方よりも、景気減速へのマイナス警戒感から景気敏感銘柄、更には生活必需品銘柄まで幅広く売られました。
また、この数値は6日発表の「雇用統計」との連動性が高いとの評判なので、今週末、更に一波乱あるやもしれません。なお、エコノミストが算出している7月雇用統計の平均予測値は、失業率が6月の5.9%から5.7%へ低下、非農業部門雇用者数は87万人の増となっていて、これは5月の85万人増からいくぶん伸びるとの見込みです。
原油先物価格が急落
米週次統計で原油在庫が予想外に増加したこと供給量の減少懸念、景気敏感株への売りと併せて時間経過と伴にズルズルと値を下げました。弱気相場入りを示唆する動きになってきています。
GAFAM等の主力ハイテク系銘柄は総じて上昇
GAFAM等の主力ハイテク系銘柄や半導体銘柄の一部は、長期金利の低下で相対的な割高感(PER、株価収益率)が低下するとして値上がりしています。これは無理筋の買いと思われますが、株式市場の動きがそのようなのでコメントを控えます。
ロビンフッド株がミーム銘柄に加わる?
ネット証券のロビンフッド株は、7/29の上場(38ドル)直後に大きく下落しましたが、アーク・インベストメントが保有を増やし続けていること、ヘッジファンドなど空売り筋が買い戻しを迫られて上昇する「踏み上げ」に遭遇するなどから、同銘柄の株価は一時、前日比81.6%高の85ドルまでIPOの2倍強に値上がりしました。これで堂々の『ミーム銘柄』への仲間入り、正にマネーゲームを見る観がします。
GAFAMの売却、「原油とディフェンシブ」ETFを買い増し
フェイスブック株価の戻りが顕著になっています。ヘッジファンドのお気に入り銘柄は伊達ではありません。ポートフォリオ内の構成比率の変更に伴い、GAFAM銘柄の一部売却と併せて、安値になっていた原油ETF「XLE」と生活必需品ETF「XLP」、公益企業ETF「XLU」への買い増しを実行しました。
- AAPL ▼4株 ▼$587.80
- FB ▼2株 ▼$717.84
- MSFT ▼3株 ▼$859.53
- XLE 16株 $776.16
- XLP 14株 $988.40
- XLU 4株 $267.04
日本株(S株)をすべて売却
米国株へ資金を集中させたいのと、米国市場がクシャミをすれば日本株も下落するので、このタイミングで利益が生じている日本株(S株)を全株売却しました。9月末の配当権利確定日までに日数があるので、買戻しを見据えた対応です。この売却で22万円強をGET、金曜日には利用可能となります。
簿外管理と枠外管理のバランス調整を実施
平均株価が値下がった日は、ポートフォリオ内の銘柄構成比率を整える絶好のチャンス日和となります。今日は運よく、次の銘柄の株価が下落していたので、指値発注を入れていたところタイミングよく約定していました。
- SPYV 4株 $158.72
- SRET 13株 $125.84
- BOTZ 4株 $122.40
- MOON 3株 $69.36
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