米国株 -『正しいものは美しい』

米国市場で「フルインベスト投資」を目指します。

3/14 この混乱で、金利の引き上げは『一時停止』される?...

 サマータイム時間に切り替わった初日、10日に破綻したシリコンバレー銀行(SVB)に続き、シグネチャー銀行も12日に経営破綻しました。こうなると、「破綻の波が広がる」ことへの警戒感が強く現れて、地方銀行を中心に売りが殺到しました。

 ファースト・リパブリック・バンクは62%安、コメリカは28%安と株売りが強く現れていました。ここ数日間で株主構成が幾分変動したことでしょう。それ程の売り物が現われていたのです。ダウ平均の構成銘柄では、金融大手のゴールドマン・サックスやJPモルガン・チェースまでが活発に売られています。


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銀行融資が縮小することで、米国経済は「インフレ収束へ」向かう・・・

 株式市場では「これで、米国銀行は企業融資を縮小せざるを得ず、結果として米景気は減速、インフレ鎮静化に向かうのではないか」との見方が優勢になりつつあります。結果オーライになりそうな雰囲気です。
 今回の破綻劇で、預金者は全額保護される反面、破綻先に投資していた株主は「ほったらかし」です。経営破綻したというよりも「当局から破綻させられた」面が強いと、私などは感じていますが・・・。

3月の利上げは見送り濃厚! 暫く引き上げは困難?・・・

 「インフレ抑え込みに向けて、利上げを継続し続ける。」と、上院・下院で議会証言を行ったばかりのパウエル議長ですが、3月FOMCでの利上げは「一時停止の方向」で進むだろうとの見方が有力です。
 市場では「状況が落ち着くまで、FRBは利上げを一時停止する」と、ゴールドマン・サックスやバークレイズは政策金利が据え置かれる可能性を指摘しています。

米国債に「買いの大波」が押し寄せる・・・

 長期金利の上昇が、一時的に暫く止まるのであれば、高い利率の今。債券を買っておこうとするのは人情です。で、債券市場に「買いが殺到」して、表面利回りが急落しました。
 10年物国債利回りは、一時、前週末比「0.29%低い3.41%」と約1カ月ぶりの低水準を付け、金融政策の影響を受けやすい2年物国債利回りは5カ月ぶりに4.00%を割り込む場面があったぐらいです。


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金利急低下、高PER銘柄へ買いが続く・・・

 金利が下がれば、高PER(株価収益率)のハイテク株の出番です。相対的な割高感が薄れた高PER(株価収益率)のGAFAM、ハイテク株に買いが入り易くなって、マイクロソフトが2%高で終えています。アップル株とセールスフォース株も堅調です。

日米金利差が縮小して、ドル安・円高が突如出現・・・

 13日のNY外国為替市場では、円相場が大幅に3日続伸し、前週末比1円85銭円高・ドル安の1ドル=133円20~30銭で取引を終えました。一時は132円30銭と2月中旬以来の円高・ドル安水準を付けています。
 米国で相次ぐ米銀の破綻があり、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ動向が萎んでいます。結果、急速に米国債利回りが低下して、日米金利差の縮小を意識した「円買い・ドル売り」が進んだのです。暫くは、円高基調で外為が進むと見られています。

驚き桃木、山椒の木・・・

 既に終わったと思っていた「日銀のETF買い」。まだまだ健在、昨日もやっていました。いゃ~、これには驚きました!!

3月13日のトピックス

 ダウ工業株30種平均は5日続落し、前週末比90ドル50セント(0.3%)安の3万1819ドル14セントで終えました。ダウは5営業日連続の下落で、下げ幅は計1600ドルを超えました。そして、昨年10月下旬以来の安値が出現です。
 ナスダック総合株価指数は3営業日ぶりに反発、前週末比49.955ポイント(0.4%)高の1万1188.843で終えています。


依然として、今日も銀行銘柄への売りが止まらず・・・

  米国で銀行の破綻が相次ぎ、金融システムを巡る不安の高まりを背景に銀行株を中心に売られています。落ち着くまでは、暫く掛かります。
 一体全体、誰が売っているのか釈然としません。いずれ落ち着いてガッポリと利益を貪るのが銀行なので、未だピークが来ていないとの判断なのでしょうか?

3月FOMCでは、利上げの見送りが濃厚・・・

 米連邦準備理事会(FRB)が、3月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で「利上げを見送るとの観測が浮上」して来たので、明日以降、評価が高まることでしょう。
 これを基点に自然とインフレが落ち着けば、「利上げ停止」 → 「利下げ検討」へ進み、株式市場は急速に息を吹き返すのですが...。

MYポートフォリオ

 解せなかったのが「チャールズシュワブ株」が大きく売られていたことです。まぁ、私のお気に入り銘柄なので、一株48.93ドルで計100株を新規買いしています。以前の保有時は75ドル程の取得値だったので、大分と安く仕入れることが出来ました。
 その他、金融銘柄を3銘柄、次のように新規購入しています。欲しい銘柄か沢山あって、しかも安いののでウキウキします。

  • EBC イースタン バンクシェアズ 50株
  • KEY キーコープ 60株
  • SCHW チャールズシュワブ 100株
  • TFC トラスト ファイナンシャル 50株

編集後記

 今回の騒動でハッキリとしたことがあります。それは、米銀というシロモノは、所詮、FRBの支店や営業所の類であったということです。つまり、末端の金融機関を生かすも殺すも「時の中央銀行(FRB)のサジ加減具合」で決まるということ。FRBが生殺与奪の権限を握っています。これら金融機関は、広く株式を公開している上場企業なのにです。


 『大き過ぎて潰せない』という言葉があります。これ、我々の税金を経営が傾いた金融機関へ注入する際、必ずマスコミで話題になります。実は、潰せば中央銀行へ押し寄せる大波を防がないといけない。これ結構、邪魔くさいので、潰すよりは中央銀行から人(人材)とモノ(お金)を注ぎ込む、簡易な処理を選びます。


 モノ(お金)の確保と注入は、『マネー創造権を持つ親元の中央銀行』ゆえに、目の前にあるキーボート操作で数値を打ち込むだけですし、人(人材)を送り込めば「体のいい就職先」を「タダで乗っ取り」して、しっかりと「老後資金の確保」ができるからです。
 いつの時代も、金貸し達は自らの金融村を囲って、お手盛りで経営しています。帳簿から消えたマネーなどは創造すれば済むことで、気にも留めていません、彼奴等は...。


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